2008年10月3日金曜日
レイトン教授と不思議な町
ここはどこだろう。
町はなんとなく異様な雰囲気に包まれている。
まずは、住民たちから聞き取り調査だ。
聞き込みを始めると、
住民たちは喜んで話をしてくれた。
何故か、私はこの町ではとても人気者だったのだ。
証拠写真があるので、お見せしましょう。
「喉が渇いた。」と言えば、
ご婦人がスッとミルクを入れてくれる。
帰ろうとしても、なかなか帰らせてくれない。
しまいには、美しいご婦人から熱い抱擁を・・・。
この町の住民の出迎えは相当手厚いものだった。
これくらい当然さ、英国紳士としてはね。
その上、人間だけではなく、動物たちにも大人気。
ルーク少年のように、動物と話せる能力はないが、
みんな私に寄ってきてくれるのだ。
キリンさんはとても人懐っこく、
魚さんは水槽から飛び出し、
くじらさんにいたっては襲い掛かってくる始末である。
お気づきになっただろうか。
この町の住民は人形ではない、
なんと、全て絵画なのだ。
いわゆる、トリックアート※1である。
それにしても、とても不思議な町だった。
不思議研究の第一人者である私が
自信を持って太鼓判を押すことが出来る町だ。
私がいつも使っている言葉がある。
「謎は解けるから謎なのさ。」
しかし、この私をもってしても、
トリックアートの謎は解くことが出来ない。
何故、肉眼と写真で撮った風景が
全く違って見えるのか?
まったくもって、わからない。
英国紳士の名折れである。
≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 トリックアート・・・
トリックアートとは、遠近法を駆使して平面上に描く、
超リアリズムの世界。
照明を凝らして二次元を三次元に見せたり、
額縁から手や足を飛び出して見せたり、
遊び心いっぱいのアートである。
(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。
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