ここはどこだろう。
なんとなく異様な空間である。
あたかもそこに実在するかのような猟銃。
(トロンプルイユ)
掛け軸から飛び出す怨念。
(描表装(かきびょうそう))
近づくとグロテスクな人物画。
(ダブルイメージ)
近づくとコミカルな人物画。
(寄せ絵)
森(木?)の中で乗馬するご夫人。
水が巡回する不思議な滝。
ここにあるのは、全てまやかしの世界。
“視覚の魔術 だまし絵展” である。
名古屋市美術館(期間2009年4月11日~6月9日 入場料1,300円)
キャッチフレーズは、
「あなたは見破れるか?」
(挑戦的ですな。全て見破ってあげますとも。)
でも、これを一度見てしまったら、
目に見えるものが信じられなくなりますよぉ。
スパイラル思考に陥る可能性大である。
まさしく、無限回廊※1。
私はトリックアート※2の類いが大好きだ。
(存分に私を騙して頂きたい。)
私がいつも心の奥底に秘めた想いがある。
それは・・・
目に見える世界だけが真実ではない。
視覚だけに頼るとろくなことがないのだ。
人は目に見えるものを信じてしまう傾向がある。
見えないものの中にも、
きっと真実はあるはずである。
(画:歌川国芳 「弁慶・たいこもち」※3)
でも、見えないものに執着したら、
真実からは遠ざかってしまう。
うぅ、目に見えるもの、見えないもの、
一体、どっちが真実なんだぁーーー!!!
私はもう、錯乱状態。
やばいっ!!
頭の中が無限回廊に・・・。
ウプスッ!!
私は再びスパイラル思考に陥った。
≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 無限回廊・・・錯覚を利用した新基軸のアクションパズルゲーム。
元は九州大学の学者 藤木淳が制作したフリーソフト。
ISOJINは一時期このゲームにハマっていた。
※2 トリックアート・・・
2次元(平面)のものを3次元(立体的)に描き出す芸術。
見る位置により印象が変化するものもある。
こんなアートを見ていると、とても不思議な感覚になる。
詳しくは「レイトン教授と不思議な街」をご覧ください。
※3 弁慶・たいこもち・・・
平安末・鎌倉初期の僧。比叡山西塔で修行したのち、
源義経に仕えた。「吾妻鏡」「義経記」
豪傑と言われた弁慶だが、口も達者だったそうだ。
歌川国芳はそんな弁慶を影絵で表現した。(ダブルイメージ)
(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。
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