前編をご覧になっていない方は、
前編よりお楽しみ下さい。 → 琵琶湖サイクリング(前編)
開始早々、ケツに火がついたISOJIN。
サドルを少し上げ、
お尻に体重が乗らないようにする。
いわゆる、三点支持。
(やっぱり、早め早めの対処が重要だ。)
しばらく行くと、
噂の賤ヶ岳トンネルが我々を待ち受けていた。
賤ヶ岳トンネルは、
歩道の幅が約80cmと極めて狭い危険地帯。
車の通りが激しいこのトンネル。
車道に落ちたら、死あるのみ!!
轟音が鳴り響くトンネル内を
慎重に歩道をひた走る。
(ひぇ〜 怖かったよぉぉ〜!!)
相変わらず、ケツの穴はミクロだ。
怯えながらも、暗闇の中を駆け抜ける。
無事に、トンネルをくぐるとそこは・・・
坂道だった。
チャンスだ!!
一気に、スピードアップをはかる。
ここで、一気に時間を稼ぐ戦略だ。
痛風男との距離が、
みるみるうちに広がっていく。
万有引力の法則※1を身をもって体感する私。
(なんだか、少し悲しいぜ。)
しばらくすると、
ポツリポツリと雨粒が・・・。
そこで、風車村で一休み。
痛:「やってくれましたな。」
私:「すっすみましぇーーーん。」
(何故なら、私はスーパー雨男。)
様子を見ながら休憩し、すぐに出発。
私:「これぐらいの雨なら大丈夫でしょう。」
痛:「おう、最終判断は任せたよ。」
私は旅の最終決断を託された。
このペースで行けば、
まだ、琵琶湖一周は可能なはずである。
目標は完遂しなければ、意味がない!!
琵琶湖一周を夢見て、ひた走る私たち。
動くのを止めると、窒息してしまう。
まるで、マグロである。
今回の旅の最終決断ポイントは琵琶湖大橋。
湖の南と北を分ける大切な橋である。(参照:下図 赤矢印)
この琵琶湖大橋を渡れば、
30〜40kmはショートカット出来るのだ。
(文明って素晴らしい。)
徐々に、橋が近づいてくる。
いつの間にか、先頭をひた走る痛風男。
その足取りに全く迷いはない。
焦った私は痛風男に声をかけた。
私:「橋、渡るの?」
痛:「まぁ、仕方ないっしょ。」
私:「マジっすか・・・。」
痛風男の英断である。
(オレに託したんじゃなかったんか〜い!!)
南湖周遊を諦めた我々には、
全長1.4kmの橋はとても とても長く感じた。
その後、我々は順調に自転車をとばした。
気になるのは、日没時間。
琵琶湖周辺は照明が極めて少なく
日が沈むと、まったく見えない。
太陽だけが頼りである。
日没にケツを叩かれ、ひた走る。
念願だった彦根城。
<概要>
城名:彦根城(別名:金亀城)No.50
所在地:滋賀県彦根市
築城年代:慶長9年(1604年)
築城者:井伊直継・直孝
主要城主:井伊氏
特徴:国指定特別史跡。
旧国宝保存法による城郭国宝の第1号。
残念ながら、
時間の関係で天守閣には行けなかった。
日没までのゴールを目指し、
さらなるスピードアップをはかる。
ついに、ISOJINエンジンに火がついた。
(ケツにも火がついてるからね。)
そこからの残り道は早かった。
おそらく、時速30kmは出ていたことだろう。
(ホントか???)
ゴーーーーーーール!!
長浜城に着いた頃、すっかり日は暮れていた。
夢にまで見た、琵琶湖一周。
残念ながら、有言実行とまではいかなかった。
なんてったって、私は本末転倒男。
こんな私の言葉尻をとらえないでね。
≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 万有引力の法則・・・アイザック・ニュートンが発見した普遍的法則。
リンゴの話は有名だが、実は作り話らしい。
(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。
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