金八会※1では、プレゼント交換を行うというのが通例になっている。
プレゼント交換とは、ただ単にプレゼント交換を行うだけではない。
家で不要になったもので、まだ使えそうなものを交換するのである。
資本主義的なプレゼント交換ではない。
地球に優しい、とてもエコなプレゼント交換なのだ。
今回、私が幹事をするにあたり、我が家には特に不要なものがないため、
プレゼント交換は中止にしようとしていた。
メンバー全員に「プレゼント準備不要の旨」のメール※2を一斉送信した。
そこで、異を唱えたのがあの金八先生である。
やっぱり、彼の血はマグマで出来ているようである。
とても、熱い。その威力は全てのものを溶解してしまう程だ。
金八先生はプレゼント交換を楽しみにしており、
準備は万全の体勢を整えてあったらしい。
また、4月は彼の誕生日だったので、
プレゼントをもらったという錯覚をしたかったようである。
本当に熱い最後まであきらめない男だ。

金八先生一人の熱いご要望にお応えして、
プレゼント交換は復活することになった。
中止を前提に考えていた私としては大変である。
当然、何も準備はしていない。
当日の朝に適当なものを見繕ってとりあえず用意した。
電光石火である。

いつものように本当にいらないものである。
金八会の締めはいつも豪華な食事だ。
イベントの反省をしながら、
最後はプレゼント交換で締める。
こんな流れが出来ている。
その風景は全てビデオカメラで抑えている。
思い出対策もバッチリだ。
撮ったビデオは後日、
痛風男邸で鑑賞会をするのである。
そのビデオは要チェックなのだ。
痛風男は自分大好き人間なので、
自分が出ているところ以外は基本的に早送りである。
主役にならなきゃ気が済まない。
そのことを誰も何も言わないというか、無関心。
そんなところが金八会の良いところである。
さて、待ちに待った(?)プレゼント交換の時間である。
それぞれがクジを引き、自分のプレゼントが確定していく。
プレゼント交換は今回が二回目。
メンバーが持ってくるプレゼントの性質が大体わかってくる。
・ 使えるけど自分には必要のないものを持ってくる人。
・ 本当にいらないものを持ってくる人。
・ ウケ狙いに走り、ギャグなものを持ってくる人。
・ 狙ったつもりではずしてしまう人。
・ 自分が欲しいものを提供したつもりが、誰も共感してくれない人。
9人も集まれば、プレゼントのタイプは様々である。
こいつのだけは当たりたくないというプレゼントも当然ある。
ちなみに、前回の一番不人気商品は私のプレゼントだ。
その中身は「漫画と万歩計のセット」だ。
自分としてはわりと良いものだったが、何故か不評だった。
いまだに、その理由がわからない。
当然、今回の一番不人気も私のものである。
みんなは私のだけはどうしても回避したいようである。
基本ルールは「自分のものが当たった時は他人のものと交換する」
なので、人のことを考えている人はいない。
元々、金八メンバーはそこまで思慮深い人の集まりではない。
いざ、開封の時間である。中身は当然見えないようになっている。
一人ずつプレゼントを開封していく。
その様子をインタビューをしながらカメラで映していく。
プレゼントの良し悪しに一喜一憂する様がビデオ化されるのだ。
良いものをゲットすることに興味津々だが、
その一方で最悪商品(私のプレゼント)の行方も気になるようだ。
そして今回、私のプレゼントを見事獲得したのは・・・
みなさんご存知、痛風男だ。
さすが、ポイントゲッター。美味しいところは全て独り占め。
天賦の才、生まれついての主役級。
SLAM DUNKで例えるなら、流川楓である。

高校時代は、寡黙で頼れるイケメンバスケットマン。
今となっては、その面影が全くない。
当たったプレゼントは「漫画と天才クイズの○×帽子」だ。
先日、痛風男が我が家に遊びに来た時に、
「絶対にいらない」と言っていたその帽子である。
ビデオ鑑賞会ではこの光景を何度も巻き戻すこと間違いない。
流川のように研究熱心な訳ではない。ただ、自分が大好きなだけである。
おそらく、鑑賞会が行われる前にも痛風嫁は何度も観ることになるだろう。
メンバーはたまにだから良いが、痛風嫁のストレスは計り知れない。
さて、私は何が当たったのかというと・・・
「友人の似顔絵とバナナの食品サンプル」だ。
はっきりいって、ゴミである。
いわゆる、今回の本命、一番のはずれクジである。
でも、ある意味美味しいと思ってしまうもう一人の自分がいる。
ゴリラな私にぴったりのプレゼントだ。ウホッ
私もある意味、天賦の才、主役級だ。
SLAM DUNKで例えるなら、桜木花道である。(ゴリではない)

高校時代は、問題児で自称天才のリバウンドマン。
今では、ダイエットを何度も繰り返すリバウンドマン。
「見てるか矢沢・・・。
お前を超える逸材がここにいるのだ・・・。
それも二人同時にだ。」

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 金八会
ISOJINの高校時代の友人で形成されるサークル。
様々な企画を考えなければならないため、幹事は大変。
でも、みんな大好き金八会。
詳しくは「3年B組金八先生」をご覧ください。
※2 メール
ISOJINはとてもメールが苦手である。
メールの代わりにブログを書いている。
自分からメールや電話で連絡することはほとんどない。
だからって、私のこと嫌いにならないでね。
詳しくは「100億稼ぐ超メール術」をご覧ください。
(注) ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。
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