うらら〜 うらら〜
ジャングル黒べえ※1 ♪
うらら〜 うらら〜
ダダンダ ダン ダン ダーーーン ♪♪
夏になると、開放的※1になる。
うっかり、こんな懐メロを口ずさむ。
(あぁ、完全に自分を見失っている。)
毎週のように痛風男と遊ぶサマーバケーション。
ふと、家族サービスをしない自分に気付く。
このままでは、さすがにヤバイ!!
(一応、自覚はあるつもりだ。)
ということで、妻を引き連れ、
富山県の黒部ダムに行くことにした。
黒部ダムと言えば、日本を代表するダム。
関西電力が513億円という巨額な投資をした
日本屈指のダムである。
ちなみに、工事中の死亡者は171人。
プロジェクトXでその工事の過酷さを
目の当たりにしていた私。
どうしても、殉職者の慰霊を祀りたかったのだ。
そこで、日本唯一のトローリーバスに揺られ、
黒部ダムを目指すことに・・・。
長野県大町市扇沢より、
北アルプスを横断するアルペンルート。
さすが、北アルプス、やっぱり寒い。
冷えゆくバス内、凍てつく身体。
全身の毛は完全に逆立っている。
20分程で黒部ダム駅に到着し、
私たちはトローリーバスを降りた。
標高1,470m、はっきり言ってかなり寒い。
ヒューーーーーっ
突き抜ける冷たい風が私の頬をそっと撫でる。
ゾクゾクゾクっ!!
そこに広がるのは極寒の地。
ガクガクブルブル ((( ;゚Д゚寒っ))
さすがに、半袖短パンは寒かった。
すかさず、私は全身を
寒イボで完全にプロテクトした。
(対応は早いほうだ。)
そして、縮み上がる玉袋をほぐしながら、
暗い階段を一気に駆け登った。
長いトンネルを抜けると・・・、
ザァーーーーーーーーーーー!!
もしや、この音は・・・。
つっ ついに、憧れの黒部ダムとご対面。
おぅ〜 まさに、圧巻。
高さ186メートルあるダムの壁面から噴き出す
放水ショーは見るもの全てを魅了した。
(すっ スゴすぎるぅぅぅ!!)
この毎秒10立方メートルの放水が
日本の高度経済成長の礎になったのである。
(滝に打たれて、武者修行したいぜ!!)
そして、長さ492メートルに及ぶ美しいアーチ。
それは、人間のたくましさ、
力強さを存分に感じさせてくれた。
(よくもまぁ、こんな辺鄙なところに・・・。)
とても、人間技とは思えない。
もしかして、魔法の力?
魔法の力だ 魔法の力だ 魔法の力だ ♪
ベーあーう あ べっかんこ~ ♪
≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 ジャングル黒べえ・・・藤子・F・不二雄原作のギャグマンガ。
キャラクターの原案は宮崎駿の手により作られた。
差別的という理由で、近年は再放送されていない。
※2 開放的・・・
夏は人の心を惑わし、購買意欲を高めるもの。
詳しくは「ぼくのなつやすみ」をご覧下さい。
(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。
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