ピーター・ドラッガーは
40年もの前に21世紀を断絶の時代※1と言った。
時代はまさに今、混沌に満ちている。
その「よげんの書」は、見事に当たったのだ。
今さらながら、
ドラッガーの先見力には驚かされる。
そんな目で、私の身の回りを見ると、
想像を超えることが起こっている。
例えば・・・、
私が生まれ育った故郷、常滑。
焼き物しか取り柄がない街。
そして、かつては飲食不毛の地とも呼ばれていた街。
ケンタやモスなどの
飲食チェーンはことごとく撤退。
受験生には、「常に滑る」と書くため、
忌み嫌われる街 常滑。
そんな常滑の繁栄など
ジモティ誰もがあり得ないと思っていた。
でも、最近では国際空港セントレアができ、
少々キテる感が出て来たのだ。
そんな我が街、常滑に、
今 さらなる追い風が吹いている。
その風とは、20世紀少年※2である。
20世紀少年とは、
浦沢直樹原作の超人気コミック。
その実写化のロケ地して、常滑が選ばれたのだ。
(堤監督、あんたは見る目がありますぜ!!)
堤幸彦監督は愛知出身の監督で、
ケイゾクやトリックの監督としても有名。
個人的には、
独特の映像テクニックが好きである。
(確か、金田一少年もやってたっけ??)
そんな堤監督に常滑の街が
目にとまったのは、偶然の賜物である。
20世紀少年第1章の、セントレア空港での1シーン。
(ユキジがバター犬、いや、麻薬犬を語るとこね。)
この撮影がきっかけで、
堤監督は焼き物散歩道と出会ったのだ。
まさに、運命的としか言いようがない。
散歩道を見た堤監督は、常滑を大絶賛。
堤:「昭和の時代の空気をそのまま
冷凍保存していたような不思議な佇まいだ。」
(要は、ど田舎だってことね。)
理由はどうあれ、
「世界遺産級の風景」と評されたのだ。
(市民として、これ程うれしいことはない。)
そのため、映画の中には、
常滑の名所が随所に散りばめられている。
ケンヂが原付で走った土管坂。
ドンキーが駆け上った相持院の階段。
ともだちが作り出した昭和の街、東窯工業。
これら全てが私の小学校区。
少年時代に見た風景が、
奇跡的にそのまま残っているのだ。
(変わらないって、案外いいかもね。)
さすがのドラッガーも、常滑の変貌ぶりだけは、
予想出来なかったに違いない。
(そもそも、常滑 知らねぇか?)
私を育ててくれた常滑※3。
これからは、恩返しの番である。
私はこれからもずっと
常滑を見届けていきたいと思う。
ともだち、最高!!
≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 断絶の時代・・・今の時代、既成概念を捨て去り、
新しい挑戦をすることが大切である。
過去の成功体験は全く通用しない。
※2 20世紀少年・・・
浦沢直樹原作の長編サスペンス漫画。
『21世紀少年』上下巻で完結する。
ちなみに、私は長い間『21世紀少年』を知らず、
ずぅ~っと物足りなさを感じていた。
※3 育ててくれた常滑・・・
何事もやり抜く気持ち。
そんな気持ちを育んだのはこの学校のおかげかも・・・。
詳しくは「mixi」をご覧下さい。
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