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2008年1月20日日曜日

やりすぎコージー

喧嘩するほど仲がいい。

今まで思い返してみると、
私たちは大きな夫婦喧嘩をしたことがない。

そういう意味では、
私たちはとても仲が悪い事になる。

喧嘩をしていても
気づいていないという噂もある。

あくまでも噂だ。

都市伝説※1みたいなものである。



都市伝説はすべてうさん臭い話に聞こえるが、
どこか魅かれるものがある。

ちなみに、夫婦の理想の形としては
Wコージ※2だ。

男同士でお笑い芸人だが、
相方のような関係が私の目指すところである。

ピン芸人としても活躍でき、
コンビとしても笑いが取れる。

そんな夫婦になりたいと思っている。

そんな私たち夫婦に、先日大事件が勃発した。

題して、「納豆事件」。

朝日がまぶしい日曜日の朝。

妻に隠れて私は一人、
大好きな納豆をまぜまぜしていた。


納豆はやりすぎなくらい、
よく混ぜるようにしている。


その方が、風味が増してうまいのだ。

妻に隠れて納豆を食べるかことには、
ちゃんとした理由がある。

妻は納豆の醸し出す独特の香りが苦手なのだ。

そんな妻に私は
多少なりとも気を使っているのだ。

妻がいないと豪快にかき混ぜることが出来る。

この上ないよろこびである。

私が軽快に混ぜ混ぜしていると、
妻が少し遅れて起きてきた。

私:「おはよう。」

妻:「臭っ。」

軽く朝の挨拶を交わす。

ISOJIN家のいつもの朝の光景だ。

寝ぼけ眼の妻は
机の上の
白い糸くずらしきもの
を手に取り、
手の中でクルクルと軽く丸めていた。

そして、妻はその物体を
おもむろに
私の納豆に投げ入れてきた

私がかき混ぜているのにだ。

高速で回転しているため、
私の右手はそう簡単には止まることが出来ない。

その物体は納豆と一体になり、判別不能に・・・。

私は状況が理解できず、しばし呆然とした。

どのくらい時間がたったことだろう。


私は我に返り、妻を激しく問いただした。

意味がわからない!!

妻は「煎餅の残りかすだった」と、
言い訳を何度となく繰り返した。

だからと言って、
納豆に投入した理由にはならない。

こちらは得体の知れない物体を
入れられたことに腹を立てているのだ。

私は一瞬鬼の形相になったが、
すぐに自分を取り戻し冷静に妻と接することにした。

怒りくるったところで仕方ない。


覆水盆に返らずだ。

釈然とはしなかったが、
結局、泣き寝入りすることに・・・。

おそらく、新手の嫌がらせだろう。

妻の真意がどこにあったのかは、
私にはわからない。

「きっと、深い意味があるに違いない。」
と疑心暗鬼になる私。

一方で、ネタがひとつ出来たと思って
喜ぶ私がここにいる。

不仲・ネタ・不仲・ネタ・不仲・ネタ・・・。

こんなことを繰り返しているうちに

私の心は分裂し、大きな悪魔を生み出した。

その悪魔が納豆を臭くしているのだ。

納豆の臭さの成分には、
胡散臭さに原因があるとか、ないとか・・・


信じるか、信じないかはあなた次第です。
















≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1
 都市伝説・・・
   近代になってから普通の人によって語られる伝説。
   田舎であっても都市伝説という。
※2 Wコージ・・・
   今田耕治・東野幸治の2人を総称して呼ぶ言葉。
   当然、正式なコンビではない。
   千原兄弟の弟(Jr)を含めてトリプルコージと呼ぶこともある。

(注)ISOJINはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

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