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2008年10月25日土曜日

氷の微笑


心配していていた、金八会は無事開催された。

金八会は10月25日※1に予定されていたが、
幹事の編集男からの連絡があったのが二日前の23日。

ちらにも心の準備というものがある。

もう少し早く連絡を入れてくれると助かる。

まぁ、編集男のことだから仕方ないか・・・。

編集男は私よりもメール嫌いな男だ。

しかも、電話をしても返ってくることはまずない。

通常の連絡手段では、
彼と連絡することが出来ないのである。

まったく、心配かけやがって。


でも、これで金八会が無事開催されることがわかった。

編集男プロデュースの今回の企画はこうだ。

<金八企画>
・ 名古屋市科学館・・・プラネタリウム見学
・ 裕(HIROSHI)・・・ふわふわオムライス堪能
・ 大須スケートリンク・・・スケート滑走
・ 食文化 ROPPAKU・・・飲み会&プレゼント交換


編集男の意外にもお洒落な私生活が
垣間見られたプランだった。

ちなみに、本日10月25日は私の誕生日である。

しかし、誰もその重大な事実に気付く様子はない。

でも、そのことを自分からアピールすることは出来ない。

意外に、恥ずかしがり屋さんなのである。

記念日にアホな仲間と過ごすことになるとは・・・。

さすがの私も多少げんなりしたが、
いつのまにかそんなこともすっかり忘れて盛り上
がる。

と言っても、プラネタリウムでは開始早々一分で熟睡。

おかげで、体力温存に努めることが出来た。

大須スケートリンクでは
二組に分かれてレースを行った。

みんなのテンションは最高潮に達する。

それに比例して、ビニール嫁の声も自然と大きくなる。

ちなみに、大須スケートリンクはあの
浅田真央ちゃん安藤美姫ちゃんが育った場所で
ある。

リンクには、将来のスターを夢見るお子様と、
見守るご父兄の姿が・・・。

ビニール嫁の奇声がリンクに轟くたび、
ご父兄の白い視線が私たちに突き刺さる。

ビニール嫁の奇声は不安をあおった。

ゲームに夢中になるあまり、
何も見えなくなっていた。


神聖なる場所で、

ど素人の我々は全力滑走していたのだ。

危険なことこの上ない。














レースはあえなく中止となった。

物騒な世の中である。

空気を読まずに続行していたら、
アイスピックで指されていたかもしれない。

そんなことを考え、
氷の上で苦笑い、氷の微笑である。



その後、静かに滑っていると、
痛風嫁が一人の女性を指差した。

嫁:「あの人スゴイ格好で滑ってるよね。」

そこには、ミニスカ網タイツ姿の素敵な女性が・・・。

私の目は一瞬で彼女に奪われた。

私:「転んでくれぇ。」

私の右脳はフル回転※2想像力はマックスに・・・。

シャロン・ストーンのようにノーパンだったらどうしよう。

















すかさず、編集男はビデオカメラの
照準を彼女にノック・オン


さすが、職人。仕事が早い。

ファインダー越しに彼女を狙うその姿は、
犯罪者そのもの。

完全に、ストーカーである。

残念ながら、シャッターチャンスは訪れなかった

しかし、私の妄想力は半端ない。

おかげで、随分楽しませて頂いた。

我が右脳に乾杯である。

そして、夜はROPPAKUで大いに盛り上がる。

程よく盛り上がったところで、サプライズ

私の誕生日を盛大に祝ってくれたのだ。

忘れてなかったのね。ありがとう。

編集男の粋な計らいに乾杯である。

私は今素敵な仲間に囲まれて、とても幸せだ。

そんな、素敵な仲間に私は完敗である。

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 10月25日・・・
   この日は画家のパブロ・ピカソさんの誕生日でもある。
   才能豊かな人が同じ誕生日とは嬉しいものだ。
   ちなみに、先日引退を発表した
人気AV女優の
   紅音ほたるちゃんも同じ誕生日である。
   今後、あの潮ふきが見られないのは少し淋しい。
※2 右脳はフル回転・・・
   私の脳には見えないものが見えてくる。
   その想像力は時には暴走し、下半身は膨張する。
   詳しくは「それでもボクはやってない」を御覧ください。



(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

2008年10月23日木曜日

編集王


季節の変わり目は金八会※1と相場が決まっている。

金八会とは、高校の時の腐れ縁の集まりである。

集まるメンバーはアホばかり
何をやっても面白く感じてしまう不思議な仲間である。

メンバーがメンバーだけにその嫁たちも
さぞかしパワフルかと思いきや、実はそうでもない。

どちらかというとヘタレの塊ばかりである。

世の中、うまくバランスがとれているものである。

イケイケの人たちばかりでは、
世の中は破滅の道へと向かってしまう。

保守的な人たちがいるからこそ、
世界の秩序は保たれているのである。

嫁あっての私である。

嫁がいないと私など生きる価値がない
ウジ虫みたいなものである。

保守的な金八婦人会にの面々に最大の賛辞を送りたい。

う~ん、少し持ち上げすぎた。

でも、このようにフォローしておかないと、
ブログを続けることが出来ない私の立場もご理解頂きたい。

実は、私は結構、保守的なのである。

さて、今回の金八会の幹事は、
メンバーで唯一の独身貴族。

スポーツ観戦、コンサート、漫画などが大好きで、
趣味のためなら寝なくても大丈夫な究極の趣味人だ。

そのうえ、映像編集の達人。

余興好き※2な私たちにとって欠かすことが出来ない
名カメラマン&編集者である。

ひたすら、仕事に没頭するその職人技は見事だ。

私たちにとって、とても重宝な男である。

最近では、私や痛風男も感化され、
写真や映像を編集する日々を送っている。

でも、彼のレベルにまではなかなか到達できない。

まさに、彼こそ編集王※3である。



彼の手にかかれば、坂井海岸は素敵なビーチに生まれ変わり、
ブサメンはイケメンへと変身する(?)。

















まさに、映像の魔術師だ。

そんな彼に敬意を表し、
ISOJIN Blogでは編集男と呼ぶことにする。

王(キング)と呼ぶにはまだ早い。

さて、今回の金八会の幹事は編集男なのだが、
いつまでたっても何も連絡が来ない。

通常、金八会の行われる一週間前までには、
そのプランの全容が明らかになる。

メールで企画の内容が送られてくるからだ。

しかし、編集男からの連絡はなしのつぶて

こちらから連絡しても、全く反応がない。

波乱の予感がする金八会。

果たして、会は無事開催することが出来るのか?

編集男よ。連絡を待つ。

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 金八会・・・
   アホのアホによるアホのための集会。
   詳しくは「3年B組金八先生」を御覧ください。

 余興好き・・・ 
   ISOJINは楽しいことが大好きだ。
   特に、結婚式の晴れ舞台、余興には命をかけている。それなのに
・・・
 
  詳しくは「あしたのジョー」を御覧ください。 
 編集王・・・
   ビッグコミックスピリッツ掲載の
漫画。
   
主人公カンパチを通して、編集者や漫画家の生の姿を描いている。
   
実在の事件等が作品に盛り込まれているため、
   マンガ好きの人間にはたまらない作品。


(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

2008年10月20日月曜日

いきなり!黄金伝説。


1ケ月程前、金八先生から突然の招集がかかった。

金:「”いきなり!黄金伝説。”でよゐこの濱口がやっていた
   モリ突きをやりたいと思います。」


私の友人は変わったことやりたがりの連中ばかりだ。

だから、入ってくる情報はとても斬新で、面白い。

そして、何よりうれしいのが、財布にやさしいことだ。

1ケ月2
万円生活の私にとって、金のかかるお遊びはご法度

今回のモリ突きにかかる費用は
せいぜいモリ代600円くらいと金八先生から聞いていた。

私はすぐに飛びついた。

とったどー」と幻の魚を天に突き上げ、
おもいっきり叫んでいる自分の姿が目に浮かんだからだ。



私:「是非、参加させて頂きます。」

いつも、メールの返信が遅い※1私であるが、
この時ばかりは間髪入れずに返信する。

最近、ずっと体調が優れないが、おかまいなしだ。

ちなみに、北海道の旅でも、咳をゴホゴホ
ISOJIN菌を撒き散らしてきた。

今流行りの咳喘息である。

喉のイガイガ感があり、
しゃべる時も咳が邪魔して話せない。

これ以上、苦しい病気はない。


モリ突き当日、早朝からの集合。

案の定 私の体調は優れないが、
珍しく秋晴れだった。

雨男※2の汚名も返上だ。

そんな私を心配して、
金八先生はマスクを持ってきてくれた。


財布にやさしいだけじゃなく、
ISOJINにもやさしい金八先生。

こういう気遣いに、私の心はグッとくる。

今回のモリ突きメンバーは私と金八先生、
そしてビニール男※3である。

ビニール男はたこを獲ると熱く意気込む。

さすが、福井の海を知る男は違う。

ちなみに、ビニール男は
たこ獲り経験者である。

完全防備でモリ突きに挑む。

シュノーケル・ウェットスーツ・手袋・モリ・・・。

一方、Vパン一枚で海に挑もうとしている私。

このままでは何も出来ないので、
足りない道具を調達に・・・。


釣り具屋でモリを買うも、シュノーケルがない

ホームセンターや
大型スポーツ専門店に
次々と足を伸ばす。

季節はずれの商品は店頭から
完全に撤去されていた。

そうこうしているうちに、昼過ぎになっていた。

いつも、こんな感じである。

まだ、潜水スポットも決まっていない。

先が思いやられる。

結局、シュノーケルなしで、海に潜ることにした。

金八先生は大事をとって入水せず

あんなに楽しみにしていたのに・・・


早速、ビニール男と私は海に潜って魚を探す。

だが、水が濁って、全く見えない。

文字通り、お先真っ暗だ。

このままでは、埒があかない。

ポイントの変更を決断。

車での移動のため、
ウェットスーツは脱がなければならない。

ウェットスーツは体に密着するため、
着替えには時間がかかる。

日没時間は刻々と迫る。

1. ポイントを探す
2. ウェットスーツを着る
3. 海に潜る
4. 魚不在
5. ウェットスーツを脱ぐ
6. 車に乗る
7. 1に戻る

こんなことを何度も繰り返し、
あっという間に日没に・・・。

結局、魚の姿を一匹も拝むことなく、
モリ突き企画は終了した。



とれなかったどー



私は空っぽの掌を強く握り締め、
天高く拳を突き上げた。

泣き叫ぶISOJINの姿がそこにはあった。

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 メールの返信は遅い・・・
   
ISOJINはメールが大の苦手。連絡は極力電話で済ませる。
   詳しくは「100億稼ぐメール術」を御覧ください。

※2 雨男・・・
   
ISOJINの雨男ぶりはメガトン級。
   詳しくは「雨に唄えば」を御覧ください。
※3 
ビニール男・・・
   何をする時もビニール袋が欠かせない男。
   ムードメーカーのトラブルメーカー。
   愛すべき特攻隊長。
   詳しくは「お父さんは心配症」をご覧ください。


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2008年10月15日水曜日

水曜どうでしょう②


妻が毛ガニを当てた※1その夜。


私たちは近くの居酒屋で旅の総括をしていた。

明日には北海道を立つ。


ということで、
妻と痛風嫁は名残酒を酌み交わす。

居酒屋でも自然と大泉洋さんの話になる。

特に盛り上がったのが、
ファンクラブ
(FC)の話だ。

2ケ月程前、妻は大泉洋さんの所属する
OFFICE CUEのFCに入会した。

その入会の仕方は姑息そのもの。

私に黙ってこっそりと入会

そして、みんながいる前で、
デカデカと公表。


私の性格を知っての妻の行動。

敢えて、私に黙っていたのだ。


私は性格がひん曲がっているというのは
とても有名な話である。


当然、「入会したい。」と言われれば、
それを阻止されることがわかっていた。

完全に確信犯。

入会の事実を全く知らない私は、
痛風男にFC入りを阻止する。」と豪語していた。

実はその時、
 
痛風男は既に知っていたのだ。

妻がFCに入会していたことを・・・。

つまり、心の中では、

私のことをあざ笑っていたのだ

っそぉぉーー!!

この話題を酒の肴に、今宵も盛り上がる。

痛風男は滑稽な私を
アホめが。」と思っていたらしい。

















妻はその努力の結晶である会員証を
自慢げに取り出す。
 

しかも、胸のポケットから・・・。

会員証を胸ポケから普通に取り出す
その異常な溺愛ぶりに、痛風男は大爆笑

彼は真新しいカメラを素早く取り出し、
シャッターを切っていた。

(人をバカにすることは大好物のようだ。)

続いて、私が痛風家族を撮影。

ハイ チーズ。 カシャ

隣の痛風嫁の手には、

何故か妻と同じOFFICE CUEの会員証

その時、痛風男は全てを悟った。

自分がずっと騙されていたことに・・・。

















説明しよう。

私の妻が会員になった後、
すぐに痛風嫁も会員になっていたのだ。

そう、今回の北海道旅行の本当の目的は
痛風男にこの事実を突きつけることだったのだ。

そのためだけに、

わざわざ北海道に来たのである

(少し言い過ぎた。)

でも、ただ発表するだけでは面白くない。

出来るだけ、

痛風男を辱しめる必要があった。

そこで、ひとつ芝居をうったのだ。

入会を知らない私の滑稽な話を持ち出し、
妻の異常な溺愛ぶりを披露するという高度な技術だ。

当然、
妻が会員証を常時携帯しているはずがない。

(しかも、左胸のポケットなんかに・・・。)

少し考え
ればわかる話だ。

全て、
痛風男を騙すためのだったのである。

こんなチープな作戦に痛風男は
まんまとひっかっかったのである。

しかも、痛風嫁のうそ臭い演技にも
全く疑問を感じずにだ。

(それにしても、痛風嫁の演技はひどかった。)

その大根役者っぷりは
見ているこっちが冷や汗ものだ
った。

でも、この企画は見事に大成功

しかも、その一部始終を
ビデオカメラにも抑えている。

隠し撮りにも成功したのだ。

ハメた私たちはなまら楽しかった。

痛風男よ。

あなたは私と
同じ穴のムジナだよ。

















≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 毛ガニを当てた・・・
   ISOJIN嫁はとことん運がない。
   じゃんけんは決まって負けるのだ。
   でも、そんな妻にも良いことが・・・。
   詳しくは「水曜どうでしょう」を御覧ください。


(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

2008年10月13日月曜日

水曜どうでしょう①


北の大地、北海道に行って来た。















メンバーは私と妻、
そして痛風男とその嫁である。

我々4人で「どうでしょう」だ。

今回の旅のタイトルは
”洋サマ生誕の地「北海道」ぶらり旅”


妻と痛風嫁の希望により、
実現した夢の企画である。

ちなみに、我が家の旅行は、ドライブが主流


運転嫌いな妻のおかげで
運転手はいつも

かくいう私も、運転は
あまり好きではない。

久々の飛行機旅行に
妻も私もテンション上げ上げ

<スケジュール>
 10/10(金)セントレア発

        チサングランド札幌 宿泊
 10/11(土)OFFICE QUE 探し
       HTV(北海道テレビ)見学
       羊ケ丘展望台(クラーク博士)記念撮影
       函館ロープウェイ 夜景鑑賞
       湯ノ山観光ホテル祥苑 宿泊
 10/12(日)函館朝市 グルメ堪能
       洞爺湖 サミット会議
       ホテルウィングインターナショナル千歳 宿泊 
 10/13(月)支笏湖 見学
       千歳空港発

移動距離は1,000km超。

西へ東へ大爆走。

カントリーサイン※1
を激写することも、

旅の目的の一つである。

二日目、カローラフィールダー
ニッポンレンタカーに迎えに行く。

ここで、痛風男から提案が・・・。

ドライバーを
じゃんけんで決定しようと言うのだ

(余計なことを・・・。)

どうでしょうの旅らしい提案だが、
運転嫌いな私と妻は必死で抵抗


ただ、ノリが悪いと思われるのはシャクである。

本意ではないが、じゃんけんをするハメに・・・。

じゃぁん け~ん ぽん

最初の運転は、私の妻

一気に下がるテンション。

さっきまで、「洋ちゃん洋ちゃん」と、
浮かれていたのだが、その様子は微塵もない。

どうやら、初めての地での運転にビビったようだ。

明らかに、顔色がおかしい。

妻が運転しない条件は主に3つ。

① 見知らぬ道  
② 高速道路  
③ 深夜の運転

今回は①に該当する。

安げな表情で運転席に移動する妻

その様子を見て、妻以上緊張する私

ついに、北海道の旅は切って落とされた。

OFFICE QUEの事務所を探して、

街をひたすら練り歩く。

完全にストーカーだ。

数時間粘ったが、発見出来ず。


無念っ!!

諦めて、次なる目的地は
HTV(北海道テレビ)に向かう。













 




青タイツ黄タイツ茶タイツの西表島ストラップ」を
お土産コーナーで見付けた
妻は大興奮。



























妻のテンションはすっかり元通り。

早速、ストラップを購入し、
ご満悦な様子である。

さて、ここからが本当の旅のスタートだ。

函館までの移動距離は 約300km

もちろん、
運転手はじゃんけんで決める。

じゃぁん け~ん ぽん

またしても、が運転手。

ここから函館までは高速道路。
(②に該当

再びうなだれる妻。

テンションはだだ滑り。

この乱高下は、現在の株価※2を彷彿させる。

(チャート分析は極めて難しそうだ。


こんな調子で旅の道中、
じゃんけんは幾度となく繰り返された。

結局、
旅の半分を妻が運転

(嫌がる人に集中するもんなんだね。)

本当に運がない人だ。

最終夜、洞爺湖から
ウィングインターナショナル千歳に到着する。

ふと、妻を見ると、
顔に全く生気を感じられない。

完全に生きる屍

とても、人様にお見せ出来るような
顔じゃなかった。

ここまで、疲れを全面に見せる人も珍しい。

慣れない運転に、
よほど疲れきっていたに違いない。

私:「早く、チェックインして、休もう!!」


珍しく、優しい言葉をかける私。

言葉もなく、うなずく疲れ果てた妻。
 
部屋に向かおうとする私たちに、
フロントのスタッフが声をかけてきた


(この大変な時に・・・。)


ス:「すみません。お客さま。」

私:「何ですか?(怒)

ス:「よろしければ、くじ引きやってますけど・・・。」

なんですとっ??

話を聞くと、無料でくじ引きをやっているとのこと。

しかも、1等の商品は花畑牧場のキャラメル※3

このキャラメル、大行列が出来るほどの一品

我々が千歳空港で1時間並んで、
ようやく2個ゲット出来たと言う幻の逸品。

やらない理由はないっ!! 

商品に釣られ、早速挑戦する私たち

ただ、挑戦出来るのは二人のみ。

優しい私はその権利を妻に捧げることに・・・。

一方、当然のようにくじをひく痛風男。

(自分さえ良ければ、いいんだから・・・。

まずは、痛風男がくじをひく。

気になる結果は4等

ただの手帳である。

まぁまぁ、そんなもんである。

花畑牧場のミルクキャラメルなんて、
そうそう、当たるものではない。

次なる番は、私の妻。

結果は・・・特賞

商品は、なんと 

毛ガニ2杯

妻のテンションは
この旅一番の上昇を記録。

何度もカニのように、ピースサインを連発。

その様子は
蟹頭十郎太
※4もビックリする程である。
















最終夜。

ようやく、妻の笑顔を見ることが出来た。


(やれやれ。)

翌朝、レンタカーを返却しに行く。

心惜しいが、仕方がない。

早速、じゃんけんで最後の運転手を決める。

じゃぁん け~ん ぽん

なんと、またしても妻の運転

本当に、最後の最後までついてないお人だ。

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 カントリーサイン・・・

   主に道路沿いなどに設置されている標識の一種である。
   特に有名なのが北海道で、北方領土を除く市町村すべてに
   イラストが描かれている標識が作られている。
※2 現在の株価・・・

   リーマン破綻後、日経平均株価が1000円超の
   暴騰と暴落を記録するという大激動となっている。
   ジェットコースターのような乱高下はISOJINの心臓を悪くする。
   詳しくは「株で1億円作る!」を御覧ください。
※3 花畑牧場のキャラメル・・・

   田中義剛が経営する会社の人気商品。
   口に入れた瞬間に溶け出す食感はISOJINを虜にする。
※4 蟹頭十郎太・・・

   2003年、北海道テレビ放送開局35周年記念事業の一環として、
   水曜どうでしょうとTEAM-NACSのコラボで企画された公演。

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2008年10月4日土曜日

TEAM NACS FILM TOUR2008 N43°


休みの日の仕事は
憂鬱だ。

私の休みは基本的に土日と国民の祝日である。

今日は土曜日だったのだが、
仕方なく仕事を引き受けることとなった。

でも、どうしても気に食わない。

妻からチケット予約を頼まれていたのだ。

私の妻は大泉洋さんの大ファン※1だ。

大泉洋の所属するTEAM NACSの
全国9都市での公演を頼まれたのだ。











ちなみに、NACSとは
" North Actors Club Special"の頭文字。

北海学園大学の演劇研究会の
男性5人で結成された芝居の集団のことである。


妻は大泉洋好きを公言して、はばからない。

当然、ファンクラブにも入っている。

いつも、痛風嫁と妻が一緒になると、
大泉洋に関する熱いトークが繰り広げられる。

痛風嫁もまた、大泉洋好きなのである。

今回の「TEAM NACS FILM TOUR2008 N43°」は、
監督・脚本・主演した映画の公開をする。

しかも、メンバーそれぞれのトークショーつきだ。

痛風嫁と妻が興奮しないわけがない。

予約を心待ちにする妻と痛風嫁。

チケット予約日に仕事の妻に代わって、
私が人肌脱ぐことになったのである。

休日返上だ。

痛風男もその日は仕事だったので、
全ての命運は私と痛風嫁に託されたのである。

私は人から頼まれたら断れない性格だ。

まさか、電話嫌いの私が
チケット予約をすることになるとは・・・。


予約当日、こともあろうか仕事が入ってしまった。

休日出勤である。

それでも、予約は私がやるしかない。

責任感は強い方だ。

予約開始の10時だけは避け、予定を調整。

予約受付の時間は刻々と迫る。

同時に私の心臓の鼓動も高まる。

この緊迫感がたまらない。

時計の針が10時を指す。

全国の
NACSファンが
一斉に受話器を手にした瞬間だ。

電話をかける・・・つながらない。
そして、再び電話をかける・・・つながらない。

こんなことをひたすら繰り返す。

私は何のために生まれてきたのだろう。

ふと、こんな気持ちが頭をよぎる。

つながらない電話をかけ続けるために、
私は生まれてきたわけではない。

人生って一体なんなのだろう。

こんなことを自問自答しながら、
時には落ち込み、時には自分を見失いながら、
電話をただひたすら機械的にかけ続けるのだ。

私の精神は早くも崩壊寸前

人って意外ともろいものである。

20分程経った時、
明らかに今までと違う反応が・・・。


カチャ


つながった。

私の人生に一筋の希望の光が見えたのだ。

生きていて良かった。
お父さん、お母さん、私を生んでくれてありがとう。

生命の喜びを感じた瞬間である。

私は与えられた責務を全うしたのだ。

この喜びを誰かに伝えたい。

私は同士である痛風嫁に電話をした。

しかし、つながらない。

おそらく、まだ予約が取れていないのであろう。

私は少し優越感に浸っていた。

30分ほど経って、また電話をかけてみる。

また、つながらない。

おそらく、まだ格闘しているのであろう。

そこで、私は一言メールを打つことにした。

私:「とったどぉぉぉ~。」

そして、私は全てを忘れ、仕事に没頭する。

2時間ほど経った頃、
痛風嫁から電話がかかって来た。

痛風嫁:「結局、取れなかった。」

可哀想に、あんなに楽しみにしてたのに・・・。

私は惜しいような気もしたけど、
痛風嫁にチケットをあげることにした。

きっとまたこの先探していれば、
もっと素敵なものがみつかるだろう。

痛風嫁は何度もありがとうと嬉しそうに
私に笑ってくれた。

私のあげたものでたくさんの
人が幸せそうに笑っていて

それを見た時の気持ちが
私の探していたものだとわかった。



私は今、生を実感している、そんな気分に浸っていた。

そんな私に痛風嫁が・・・、

嫁:「ありがとう。
   1時間くらい頑張ったんだけど、
   つながらなかったから、
美容院に行っちゃった。」


ぬぁわにぃ~
















痛風嫁は、チケットよりもを優先させたのだ。

おそらく、来週の北海道旅行のためだろう。

私の苦労は一体何だったのだろう。

私は人生について、再び深く考えたのだった。

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 大泉洋の大ファン
・・・
   私の妻は大泉洋の出る全ての番組をチェックしている。
   そのチェックの厳しさはハンパない。
   詳しくは「アフタースクール」をご覧ください。

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2008年10月3日金曜日

レイトン教授と不思議な町


ここはどこだろう。












町はなんとなく異様な雰囲気に包まれている。

まずは、住民たちから聞き取り調査だ。

















聞き込みを始めると、
住民たちは喜んで話をしてくれた。


何故か、私はこの町ではとても人気者だったのだ。

証拠写真があるので、お見せしましょう。

「喉が渇いた。」と言えば、
ご婦人がスッとミルクを入れてくれる。





















帰ろうとしても、なかなか帰らせてくれない。




















しまいには、美しいご婦人から熱い抱擁を・・・




















この町の住民の出迎えは相当手厚いものだった。

これくらい当然さ、英国紳士としてはね。

その上、人間だけではなく、動物たちにも大人気。

ルーク少年のように、動物と話せる能力はないが、
みんな私に寄ってきてくれるのだ。

キリンさんはとても人懐っこく、





















魚さんは水槽から飛び出し、




















くじらさんにいたっては襲い掛かってくる始末である。















お気づきになっただろうか。

この町の住民は人形
ではない、
なんと、全て
なのだ。

いわゆる、トリックアー
※1である。

それにしても、とても不思議な町だった。

不思議研究の第一人者である私が
自信を持って太鼓判を押すことが出来る町だ。

私がいつも使っている言葉がある。

「謎は解けるから謎なのさ。

しかし、この私をもってしても、
トリックアートの謎は解くことが出来ない。

何故、肉眼と写真で撮った風景が
全く違って見えるのか?

まったくもって、わからない。

英国紳士の名折れである。

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 トリックアート・・・
   トリックアートとは、遠近法を駆使して平面上に描く、
   超リアリズムの世界。
   照明を凝らして二次元を三次元に見せたり、
   額縁から手や足を飛び出して見せたり、
   遊び心いっぱいのアートである。




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2008年10月1日水曜日

株で1億円作る!


リーマンブラザーズが破たんして
1ヶ月ほど経とうとしている。

アメリカの金融安定化法案も二転三転し、
まだ先が見えない状況が続いている。

この問題の根底にあるのはサブプライムローン問題だ。

今さらだが、サブプライムローンについて
あらためて考えてみる。

サブプライムローンとは信用度の低い人に対して、
不動産価格の上昇を見込んで融資をした住宅ローンのことである。

このローンは当初は低く設定されていた金利も徐々に高くなり、
最終的には10%を超える設定になっていたのだ。

リスクが高いローンなので、そのリスクを回避するために
金融商品として世界にばらまいたのである。

金融商品にしたことにより、リスクが見えにくくなり、
錬金術のように取り扱われてしまったのだ。

この金融商品を世界中の投資家が買ったことにより、
今や世界恐慌が起きそうな勢いなのである。

私も株式投資を少々行っているため、
この問題に関してはとても他人ごとではない。

でも、私は今まで株で損をしたことがないのだ。

ウォーレン・バフェットではないが、
友人からは”株の神様”と呼ばれている程である。

たしなむ程度なので大きくは儲かってはいないが、
おかげさまで負け知らずで今までこれている。

そんな私が株を始めたのが
ちょうどITバブルの絶頂期の頃だ。

同僚からの勧めで、
半信半疑で始めたのがきっかけである。

株式投資について右も左も
わからない私にくれた本がある。

株で1億円作る」というタイトルの本である。



1億円という響きに酔いしれたことを今でも覚えている。

その頃は、IT業界の上場ラッシュで、
IPO銘柄※1は必ず儲かっていた夢のような時期である。

ちょうどその頃、
ソニーがPS2を発売した時期だった。

私はゲームが好きだったので、
ゲーム業界の株を買いあさっていた。

コナミ・カプコン・コーエー・テクモ・・・。

どれも私がお世話になった会社ばかりである。

もし、あの頃の任天堂に投資しておけば・・・。

「もしも」の話をしても仕方がない。

私もそれなりに恩恵を受けているから、
それはそれでよしとしなければならない。

その後、程なくしてITバブルは弾けてしまった。

膨らんだものはいずれ弾ける運命にあるのだ。

それが、歴史の教訓である。

でも、浮かれていた私は儲けた金でさらなる投資をした。

その株式は見事なまでにしぼんでしまったのだ。

今は大きな含み損が発生している。

そう、私は株の神様でも何でもない。

得したものは売っているが、
損したものは売っていないだけの話である。

要は、損している株は
全て塩漬けになっているだけのことだ。

もはやがんじがらめで、身動きが取れない状態だ。

サブプライムローン問題が明るみになったのが、
去年(2007年)の夏である。

私はちょうど明るみになったその前日に
ある製造業の株を思い切って購入していた。

ITバブルが弾けて以来の株取り引きである。

絶対に損をしないために、
様々な角度から分析をした。

そして、無借金経営超優良企業
なけなしの金をはたいたのだ。

私が持てる限りの知恵と財力を
結集した結果がこれである。


株はあれよあれよと下がり続けて、
今やその価値は半分になってしまった。

当然、下がった株は塩漬けに・・・。

夢のマイホームなんてとても無理な話である。

サブプライムローン、日本で復活しないかな。

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 IPO銘柄・・・
   新規株式公開は2002年度ごろから急激に増加し、
   2006年度に187社となった。今では減少の一途をたどり、
   2007年度は100社を割り込んでいる。
   ライブドア事件により、チェック体制が強化されたからである。


(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

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