2008年10月15日水曜日
水曜どうでしょう②
妻が毛ガニを当てた※1その夜。
私たちは近くの居酒屋で旅の総括をしていた。
明日には北海道を立つ。
ということで、
妻と痛風嫁は名残酒を酌み交わす。
居酒屋でも自然と大泉洋さんの話になる。
特に盛り上がったのが、
ファンクラブ(FC)の話だ。
2ケ月程前、妻は大泉洋さんの所属する
OFFICE CUEのFCに入会した。
その入会の仕方は姑息そのもの。
私に黙ってこっそりと入会。
そして、みんながいる前で、
デカデカと公表。
私の性格を知っての妻の行動。
敢えて、私に黙っていたのだ。
私は性格がひん曲がっているというのは
とても有名な話である。
当然、「入会したい。」と言われれば、
それを阻止されることがわかっていた。
完全に確信犯。
入会の事実を全く知らない私は、
痛風男に「FC入りを阻止する。」と豪語していた。
実はその時、
痛風男は既に知っていたのだ。
妻がFCに入会していたことを・・・。
つまり、心の中では、
私のことをあざ笑っていたのだ。
くっそぉぉーー!!
この話題を酒の肴に、今宵も盛り上がる。
痛風男は滑稽な私を
「アホめが。」と思っていたらしい。
妻はその努力の結晶である会員証を
自慢げに取り出す。
しかも、胸のポケットから・・・。
会員証を胸ポケから普通に取り出す
その異常な溺愛ぶりに、痛風男は大爆笑。
彼は真新しいカメラを素早く取り出し、
シャッターを切っていた。
(人をバカにすることは大好物のようだ。)
続いて、私が痛風家族を撮影。
ハイ チーズ。 カシャ
隣の痛風嫁の手には、
何故か妻と同じOFFICE CUEの会員証。
その時、痛風男は全てを悟った。
自分がずっと騙されていたことに・・・。
説明しよう。
私の妻が会員になった後、
すぐに痛風嫁も会員になっていたのだ。
そう、今回の北海道旅行の本当の目的は
痛風男にこの事実を突きつけることだったのだ。
そのためだけに、
わざわざ北海道に来たのである。
(少し言い過ぎた。)
でも、ただ発表するだけでは面白くない。
出来るだけ、
痛風男を辱しめる必要があった。
そこで、ひとつ芝居をうったのだ。
入会を知らない私の滑稽な話を持ち出し、
妻の異常な溺愛ぶりを披露するという高度な技術だ。
当然、妻が会員証を常時携帯しているはずがない。
(しかも、左胸のポケットなんかに・・・。)
少し考えればわかる話だ。
全て、痛風男を騙すための嘘だったのである。
こんなチープな作戦に痛風男は
まんまとひっかっかったのである。
しかも、痛風嫁のうそ臭い演技にも
全く疑問を感じずにだ。
(それにしても、痛風嫁の演技はひどかった。)
その大根役者っぷりは
見ているこっちが冷や汗ものだった。
でも、この企画は見事に大成功。
しかも、その一部始終を
ビデオカメラにも抑えている。
隠し撮りにも成功したのだ。
ハメた私たちはなまら楽しかった。
痛風男よ。
あなたは私と同じ穴のムジナだよ。
≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 毛ガニを当てた・・・
ISOJIN嫁はとことん運がない。
じゃんけんは決まって負けるのだ。
でも、そんな妻にも良いことが・・・。
詳しくは「水曜どうでしょう」を御覧ください。
(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿