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2008年10月1日水曜日

株で1億円作る!


リーマンブラザーズが破たんして
1ヶ月ほど経とうとしている。

アメリカの金融安定化法案も二転三転し、
まだ先が見えない状況が続いている。

この問題の根底にあるのはサブプライムローン問題だ。

今さらだが、サブプライムローンについて
あらためて考えてみる。

サブプライムローンとは信用度の低い人に対して、
不動産価格の上昇を見込んで融資をした住宅ローンのことである。

このローンは当初は低く設定されていた金利も徐々に高くなり、
最終的には10%を超える設定になっていたのだ。

リスクが高いローンなので、そのリスクを回避するために
金融商品として世界にばらまいたのである。

金融商品にしたことにより、リスクが見えにくくなり、
錬金術のように取り扱われてしまったのだ。

この金融商品を世界中の投資家が買ったことにより、
今や世界恐慌が起きそうな勢いなのである。

私も株式投資を少々行っているため、
この問題に関してはとても他人ごとではない。

でも、私は今まで株で損をしたことがないのだ。

ウォーレン・バフェットではないが、
友人からは”株の神様”と呼ばれている程である。

たしなむ程度なので大きくは儲かってはいないが、
おかげさまで負け知らずで今までこれている。

そんな私が株を始めたのが
ちょうどITバブルの絶頂期の頃だ。

同僚からの勧めで、
半信半疑で始めたのがきっかけである。

株式投資について右も左も
わからない私にくれた本がある。

株で1億円作る」というタイトルの本である。



1億円という響きに酔いしれたことを今でも覚えている。

その頃は、IT業界の上場ラッシュで、
IPO銘柄※1は必ず儲かっていた夢のような時期である。

ちょうどその頃、
ソニーがPS2を発売した時期だった。

私はゲームが好きだったので、
ゲーム業界の株を買いあさっていた。

コナミ・カプコン・コーエー・テクモ・・・。

どれも私がお世話になった会社ばかりである。

もし、あの頃の任天堂に投資しておけば・・・。

「もしも」の話をしても仕方がない。

私もそれなりに恩恵を受けているから、
それはそれでよしとしなければならない。

その後、程なくしてITバブルは弾けてしまった。

膨らんだものはいずれ弾ける運命にあるのだ。

それが、歴史の教訓である。

でも、浮かれていた私は儲けた金でさらなる投資をした。

その株式は見事なまでにしぼんでしまったのだ。

今は大きな含み損が発生している。

そう、私は株の神様でも何でもない。

得したものは売っているが、
損したものは売っていないだけの話である。

要は、損している株は
全て塩漬けになっているだけのことだ。

もはやがんじがらめで、身動きが取れない状態だ。

サブプライムローン問題が明るみになったのが、
去年(2007年)の夏である。

私はちょうど明るみになったその前日に
ある製造業の株を思い切って購入していた。

ITバブルが弾けて以来の株取り引きである。

絶対に損をしないために、
様々な角度から分析をした。

そして、無借金経営超優良企業
なけなしの金をはたいたのだ。

私が持てる限りの知恵と財力を
結集した結果がこれである。


株はあれよあれよと下がり続けて、
今やその価値は半分になってしまった。

当然、下がった株は塩漬けに・・・。

夢のマイホームなんてとても無理な話である。

サブプライムローン、日本で復活しないかな。

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 IPO銘柄・・・
   新規株式公開は2002年度ごろから急激に増加し、
   2006年度に187社となった。今では減少の一途をたどり、
   2007年度は100社を割り込んでいる。
   ライブドア事件により、チェック体制が強化されたからである。


(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

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