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2008年8月31日日曜日

レインマン


オリンピックは終わったが、
我々金八会※1の熱い夏は終わっていない。

金八先会第三回大会の幕は切って落とされた。

泊まりでキャンプを行う予定が、
私に予定が入ったため二週間繰り上がることになった。

幹事の金八先生がいろいろと計画を立ててくれたのに、
私は冷や水をかける結果となった。

キャンプの予定はバーベキューに変更になった。
場所は南知多グリーンバレーである。


過酷と名高い金八ブートキャンプ。

グリーンバレーに変更になったとはいえ、
ハードなトレーニングには変わりない。

男たちは意気揚々としていたが、

嫁たちは恐れおののいていた。

そんな熱い企画は再び変更を強いられることに・・・。

局地的に集中して雨を降らせるゲリラ豪雨※2
金八会に牙を剥いたのである。

私は再び冷や水をさしてしまった。

そう、何を隠そう私は究極の雨男なのだ。

高校の卒業文集に書いたタイトルが
I’m Rainman」である。





高校時代、私は卒業アルバム製作に携わる
アルバム委員だった。

クラスの集合写真撮影日には必ず雨が降った。

そのため、5回も撮影を延期することになった。

蝉が大合唱していた季節から、
トンボが優雅に飛び交う季節になっていた。


ちなみに、過去の金八会はいずれも雨だった。

私は雨が降らせる能力の持ち主なのである。

















雨降って地固まる」とうが、
結束力だけは強くなった。

ちなみに、金八会は
この頃のメンバーの集まりである。

今回の集会もいつものように雨。

当然、全ての予定は白紙に戻ったのだ。

前日、金八先生は
プラン変更に追われることとなった。

私などは性格が適当だから良い
ものの、
真面目な金八先生はやきもきしたに違いない。

それでも、彼は素晴らしいプランを我々に提供してくれた。

<企画内容>
・INAXライブミュージアム・・・タイル絵付け体験
・チルチルミチル・・・安心・こだわりの食材堪能
・ecbo・・・輪ゴム鉄砲作成・お絵描き対決
・居酒屋えにし・・・反省会をかねて飲み会


屋外のハードなプランから、屋内のソフトなプランへ。

全てをたった一日で考え、
当日の朝に手配してく
れたのだ。

ハードな企画を想像していた
女性陣はホッとしたに違いない。

昔懐かしい工作やゲームで、
私たちは完全に童心に返っていた。

金八先生らしいとても心温まるプランだった。

ふと外を見ると、相変わらずの土砂降りだ。

このまま外に飛び出したらびしょ濡れ間違いない。

でも、大丈夫。


こんな時のために、
人間は素晴
らしいものを発明したのだ。

アンブレラ、そうである。

傘とは上から降ってくる物に対し、
手に持って差しかけて防護するための道具である。

私が使用しているのは軸と骨が金属で出来ており、
防水加工を施したビニールが張られているものである。

いわゆるビニール傘だ。











細かく説明したが、
別に特別なものを使っているわけではない。

誰もが使っている300円傘である。

私は降りしきる雨を遮るため、

ビニール傘をおもむろに広げた。


バキバキバキッ


もの凄い轟音がINAXライブミュージアムに轟いた。

ゲリラ豪雨ではない。

私の傘がボッキボキに折れた音である。

水滴により、
ビニールが張り付いていたいたせいである。

これだから、安物のビニール傘は使えない。

私は降りしきる雨に打たれながら、
自分の雨男っぷりと、ズッコケっぷりを嘆いた。

雨にも負けず  風にも負けず・・・

みんなにレインマン
※3と呼ばれ、
褒められもせず、苦にもされず、


そういうものに わたしはなりたい。
















≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 金八会・・・
   高校の3年B組の仲良し組プラス嫁が加わったやる気のない組織。
   最終目標は欽ちゃんの仮装大賞に出ることだ。
   詳しくは「3年B組金八先生」を御覧ください。
※2 
ゲリラ豪雨・・・ 
   急速に発達する夏の雨雲で、従来の気象観測ではとらえにくい。
   地球温暖化により急激に積乱雲が発生するようになったと言われている。
   CO2削減にご協力を・・・
※3 レインマン・・
   自由奔放な弟(トム・クルーズ)と、
   重い自閉症の兄(ダスティ・ホフマン)
   との出会いと人間としての変化を描いたヒューマンドラマ。
   題名の「レインマン」は、自閉症の兄レイモンドの名前がなまって
   レインマンと呼ばれていたことに由来している。

(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

2008年8月29日金曜日

ポストマン・ブルース


自称キラ・ヤマト似の男※1を覚えているだろうか。

このブログを創めるきっかけとなった男であり、
大のガンダムヲタ、しかも自分大好き人間である。

久しぶりに連絡をしてみると、
転職をしていることが判明した。

しかも、現在の仕事は極秘プロジェクトであるため、
詳しい内容は教えられないとのことだった。


さすが、なんちゃってコーディネーター
行動が理解できない。

そんなところがドアラ※2に似ていてとても愛くるしい。

「ガキの頃みたいにドキドキすることはな
いのか?」

彼を見ていると、そんな問いかけをされている気がする。

でも、その断片的な情報から、
私にはピンとくるものがあった。


私がコーディネーターだからではない。

何故なら、私の妻もその極秘の
プロジェクトに参加しているからだ。

そう、私の妻とキラ・ヤマト似の友人は同じ職場だったのだ。

極秘プロジェクトとは名ばかり、情報漏えいも甚だしい。

人は秘密と言われると、話してしまうものである。


痛風男が良い例※3である。

彼は秘密を守った試しがない、情報拡声機である。

内緒にしたいことから、話をしてしまう癖がある。

話を戻すが、この会社では情報漏えいを防ぐために、
静脈認証を行っているそうだ。

静脈認証とは静脈認証リーダーにより指をチェックし、
入退室管理をするネットワークセキュリティだ。

随分、ハイテクな会社である。

「筆記用具は忘れても、だけは忘れないでね。」

会社の上司にこんな冗談を言われるくらいである。

指に怪我を負おうものなら大変なことになる。

ポストマン・ブルースという映画がある。




<内容>
郵便配達員(堤真一)は、配達の途中、

高校時代の友人で今はヤクザ(堀部圭亮)に再会する。

麻薬に手を出し、組と警察から追われていた友人が
ちょうど小指を切
り落としたところだった。

久しぶりの再会に会話は盛り上がり、

切り落とした小指は配達物の中にまぎれこんでしまう。


そんなこととはつゆ知らず、郵便配達員は帰宅する。


その様子を見ていた張り込み中の刑事たちに

運び屋と勘違いされてしまう。


一方、ボスに小指を献上するために、
郵便配達員を探すヤクザとそれを追うボス。


ヤクザと刑事の両方から追われる郵便配達員。


何も知らないのは本人だけ


郵便配達員の行方はいか
に・・・。














幼馴染とはいえ、ヤクザと付き合うとろくなことはない。

落とし前の代償は大きすぎるからである。

本当に、悪いことは出来ないものである。

実は、キラ・ヤマト似の友人は
妻も知らない私の秘密をたくさん握っている。

そんなこともあり、最近、私は情報漏洩が心配で、
眠れない日々
を送っている。


今のところ、まだえんこはつめていない
















≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 自称キラ・ヤマト似の男・・・
   とても頑張り屋で格闘技をこよなく愛する人。
   それ以上に自分をこよなく愛している。
   人を癒してくれる不思議なパワーを持っている。
   詳しくは「
起動戦士ガンダムSEED」をご覧ください。
※2 ドアラ・・・
   中日ドラゴンズのマスコット。
   今ではその人気はうなぎのぼり、写真集・CDにと活躍の場は
   広がるばかりである。
   詳しくは「
ドアラのひみつ」をご覧ください。
※3 痛風男が良い例・・・
   コミュニケーション(伝達)能力が高い人に、
   知られたくないことを話すときには注意が必要である。
   詳しくは「
百匹目の猿」をご覧ください。

(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

2008年8月25日月曜日

銀と金


北京オリンピックが閉幕した。

熱い夏の戦いに幕が下ろされた。

今回のオリンピックでは中国の国力を
まざまざと見せ付けられた。








1. 中国
51 21 28 100
2. アメリカ
36 38 36 110
3. ロシア連邦
23 21 28 72

自国での五輪開催だから、メダルの確保は最優先課題

「中国=偽装大
国」というイメージが一変した。

完全に偏見であり、
していた。

















日本人も大健闘。

金メダル9個、銀メダル6個、銅メダル10個。

合計25個のメダル獲得順位は11位である。

私は今回の結果に大満足だ。

特に、ソフトボールの上野
由岐子投手には感動した。


















三連投の後の夢の金メダル。

右手中指の皮が破れているのに・・・。

そんな上野投手から
ホームランを打ったブス
トスも凄い!!

名前も凄いが、何より目をひくのはその風貌。


身長173cm、体重102kgという巨漢。

ドカベンのライバル、
女雲竜
とまで言われているそうだ。









しかも、4年後のオリンピックでは
柔道で出場するという噂まである。


どこまで、本当かわからない。

その点、私のブログと同じ※1である。


試合後、上野投手は語った。

上:「もし、ブストスに打たれていなかったら、
   金メダルは獲れなかった。」

運命に「if」はない。

自分の実力で勝利をもぎ取ったのである。

自分を信じて、仲間を信じて、
ひたすらボールを投げ続けた。

他人を信じられない人間
とどのつまり自分も信じられない。

信じることが出来ない

私は上野投手の穢れない心に感動しきりだ。














運命に「if」はない。

賢明な選択をしたあとで、
もう一方の破天荒な道はどうだったかと覗く行為

それは運命に対する冒涜だ。

「if」を語れるのは勝者のみである。

銀と金の差は、一つの大きな選択の結果である。



中国の五輪メダル獲得プロジェクト

結果として、大量のメダルを獲得した。

問題点は山ほどあるかもしれない。

56の少数民族は漢民族で構成され、
口パク少女に花火の合成、
果ては、雨雲を蹴散らす人工消雨

批判すべき点は多くある。

しかし、プロジェクトを
確実に成し遂げるその実行力は本物だ。














私たち日本人は同じアジア圏の人間として、
中国に学ぶべきところが
たくさんある。

例えば、天洋食品従業員※2とかね。

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 私のブログと同じ・・・
   ISOJIN Blogは嘘、偽りのオンパレードである。
   情報を全て鵜呑みにしてはいけない。
   詳しくは「
ガンダムSEED DESTINY」をご覧ください。
※2 天洋食品の従業員・・・
   
毒餃子事件を起こした天洋食品。
   その従業員の中で廃棄した餃子を
家に持ち帰って、
   死亡していたという事件が発覚した。



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2008年8月22日金曜日

エンジェル伝説


文明の利器
は素晴らしい。


エアコンが我が家にやってきて※1
快適な生活が続いている。


おかげさまで電気代はうなぎのぼりである。

妻と私は体感温度が全く違うので、
なかなか意見が合わない。


文字通り、温度差があるわけだ。

しかも、温度や風量の設定など細かくなってきた。

一般的に、男性は暑がりで、女性は冷え症の人が多い。













女性の身体は男性に比べて筋肉が少なく
脂肪が多いという特徴があるからだ。

筋肉によって熱を作り出すため、
筋肉の少ない女性の身体は

男性に比べて熱を作りにくいのである。

でも、脂肪※2の多さでは私も負けてはいない。

前提条件は同じのはずだ。

お盆休み、妻は仕事でうちにいない。

まさに、私の独壇場

これ以上の快感はない。

キンキンに冷やした部屋で、
読書をしながら五輪鑑賞を行う。


極上のひとときである。

ちょー 気持ちいぃ

脳の活性化が終わると、体を動かしたくなる。

近くのプールで優雅に水と戯れる。

いつもと比べると、心なしか人が多いような気がする。


北島康介の2大会連続金メダル2冠に影響されているに違いない。














当然、私の水着はspeed社のレーザーレーサーではない。

締め付けられるのは好きではない。

全身を包むフルスーツ仕様が全盛の中、
私が着用するのは、
ブーメラン型Vパンである。

布の面積は限りなく小さいが、
無駄毛の処理はバッチリ


少し、時代の流れとは逆境しているかもしれない。

でも、これでいいのだ※3

世界の北島も試合前には全身脱毛するらしい。

少しでも抵抗をすくなくするためである。


だから、今回のオリンピックでも最高の泳ぎが出来たのだと思う。

そして、北島の特徴はなんといっても天使の羽である。

北島は両手で水をかく時に、
肩甲骨と骨盤を拡げ、
可動性を極限まで高めることが出来るのだ。

伝説的な泳ぎの根源は、
「天使の羽」という類まれなる身体的特徴にある。

いわゆる、エンジェル伝説※4である。



私も試しに行ってみたが、天使の羽は現れない。

現れたのは、脂肪の浮き輪くらいである。

でも、余分な脂肪も水の中では浮力を高める効果がある。

オリンピック選手にはない、私の身体的な特徴である。

世の中、余分なものは何もない。


いつものように1km程軽く流して、
家路に着くことにした。

家に帰ると、急激に寒気が私を襲う。

なんだか妙に調子が悪いのだ。


生唾がとめどなく溢れ、吐き気と頭痛が止まらない。


キィーーーーー!!


どうやら夏風邪をひいてしまったようだ。

どう考えてもクーラーが原因としか思えない。

急激な温度変化に体が対応できなかったようである。

私はエアコンを買って1ケ月もたたないうちに、
クーラー病になってしまったわけだ。

一人で羽を伸ばせるチャンスにダウンして、
寝室で布団にうずくまった。

ノンキに無駄毛の処理をしている場合ではなかった。

それが原因で防寒対策がおろそかになったのかもしれない。

食欲はなく、げっぷおならが止まらない。

どうやら私は本当に
ねずみ男
※5になってしまったようだ。





















≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 エアコンが我が家にやってきた・・・
   私は自分の限界に挑戦するのが好きである。
   精神鍛錬、武者修行などの荒行は望むところだ。
   詳しくは「サマータイムマシン・ブルース」をご覧ください。
※2 脂肪・・・
   物事の結果には必ず原因がある。
   私が敢えて脂肪を身にまとっている理由とは何か?
   詳しくは「いつまでもデブと思うなよ」をご覧ください。
※3 これでいいのだ・・・
   バカボンのパパの名言。天才バカボンの生みの親、赤塚不二夫先生が
   2008年8月2日に肺炎のため亡くなった。
   タモリさんは笑っていいとも!前に葬儀にかけつけ、
   「私もあなたの数多くの作品の一つです 。」と白紙の弔辞を読みあげた。
   その弔辞はとても美しい言葉のオンパレードだった。
※4 エンジェル伝説・・・
   碧空高校に天使の心と悪魔の顔を持つ少年が転校してきた。
   周囲の誤解と偏見による恐怖に全く気付かない天然番長が
   繰り広げる学園コメディ。
   ちなみに、私は前番長の黒田清吉と校長先生が大好きである。
※5 ねずみ男・・・

   鬼太郎の親友。人間と妖怪との間に生まれた半妖怪。
   怪奇大学不潔学科卒で「なまけ学」を修めて博士号を取得。
   口臭は凄まじく、おならの臭いも強力だ。

   詳しくは「ゲゲゲの鬼太郎」をご覧ください。



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2008年8月16日土曜日

あなたの知らない世界


お盆休みの予定は白紙である。

御在所※1に登った時に、次は富士山登頂という
大目
標を立てていた。

富士山は言うまでもなく、日本最高峰の山であり、
標高3776mの日本一高い山である。



















富士山を登らずして、日本人と言えるのか。

青木ヶ原の樹海散策もセットに
お盆休みミステリーツアー」は企画された。

ハラハラドキドキしなければ、長い人生つまらない。

私は怖いもの苦手だが、好奇心の塊
金八先生は怖いもの知らずの、イケイケ人間

痛風男は宜保愛子大好きの、オカルト青年

こんな3人だから、怖いものは何もない。


そんな私たちに思わぬ伏兵が立ち塞がった。

それは、金八嫁である。

金八嫁は非常に心の優しい人間だ。

お盆に肝試しをして、
霊に取り憑かれることを心配してくれたのだ。


私たちのミステリーツアーはあえなく却下となった。

思い起こせば、私が小学校の頃、
奇妙な出来事があった。

夏休みには「あなたの知らない世界」が放映され、
コックリさん※2が大流行した時期がある。















人面犬や人面魚、トイレの花子さんなど、
「都市伝説※3」が大流行した時期である。

夏休みが終わり、新学期が始まる。

夏休み気分が抜けきらない私は、

友人のうちでなんとなく写真を眺めていた。

悪寒が走り、
人の視線を感じる。

よくよく写真を見てみると、
明らかに人影と思われるものが写っていた。

<これは合成写真です。>

 


















他の写真も見てみると、ところどころに人影が・・・。

友人のお母さんは買い物に出掛けて、
まだ当分、帰ってこない


私:「お母さん、早く帰って来て。」


心の中で
何度この言葉を叫んだことだろう。

怖すぎて
、写真から目を離すことが出来ない。

心霊を人差し指で指さないように、

慎重に写真を取り扱う。

人差し指で指すと、
霊がのりうつってしまうからだ。

傍らにある他の写真にも、
不気味な影が写っていた。

きっと、悪霊に狙われてるに違いない。

全て
の写真の心霊箇所を丸く囲み、
友人家族の目線を消していく。

少しでも除霊できれば・・・。

すると、突然
 玄関のドアがゆっくりと開く。


ギ ィ ギ ィ ギ ィ ー


私たちの心臓は破裂寸前

そこへ入ってきたのは友人のお母さんだった。


ほっ。


私たちは安心して、
泣きながら心霊写真の相談をした。

お母さんの顔から血の気が引くのがわかった。

優しかったお母さんは
みるみるうちに般若の形相に・・・。

その後、私たちが大目玉を喰らったのは言うまでもない。

彼の幼少時代の思い出写真は・・・

全て心霊写真になったのだ。


≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 御在所・・・

   ISOJINが毎年登る標高1212mの山。
   近くに温泉もあるため、日帰り登山にはちょうど良い。
   詳しくは「バーティカルリミット」をご覧ください。
※2 コックリさん・・・

   狐の霊を呼び出す行為。
   紙の上に十円硬貨に参加者全員の人差し指を添え、 
   「コックリさん、コックリさん、おいでください。」と
   呼びかけると硬貨が動くというお遊び。
※3 都市伝説・・・

   どこからともなく広がった噂話。 
   詳しくは「やりすぎコージー」をご覧ください。  

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2008年8月15日金曜日

サラリーマン金太郎


幼馴染の友人と会った。


年末に鍋パーティをやって以来、半年ぶりの再会だ。

彼とは小学校からの腐れ縁で、とても型破りの人間だ。

昔はよく悪さをして怒られたものである。


















とは言っても、要領の良い私は怒られることはなく、
いつも決まって怒られるのは彼だけだった。

高校の面接時には、入学前に先生目を付けられていた程だ。

先生:「眉毛を剃り上げて、気合が入っていますね。」

実は、彼は決して気合を入れていたわけではない。

彼の体毛は人と比べ、極端に薄いだけなのである。

そんな不遇な少年時代を送ってきたせいか、
今の彼はとても怒りっぽい

カルシウムが極端に不足しているようだ。

大人なので、ミルクを飲みに行く訳にはいかないので、
この日は居酒屋でいろいろと語り合った。

彼は会社の二代目社長と目されている男なので、
いろいろと気苦労が絶えないようだ。

この日も会社の経営についてかなり熱く語っていた。

というよりも、かなり怒っていた。

その姿は高橋克典似のルックスとあいまって、
サラリーマン金太郎※1のようである。



そんな彼も、何故か私にはとても優しい。

どうやら、私のことが好きみたいである。

でも、残念ながら私にはそっち系の趣味はない。

彼とは社会人になってからも、いろんな遊びをやってきた。

スキムボード※2やスノーボード、エアガンにゴルフと
ありとあらゆる遊びに手を出してきた。

朝4時に起きて内海の海でスキムボードにいそしみ、
休日はエアガンを背負って公園の蜘蛛を退治し、
夜はゴルフの打ちっぱなしに出掛ける。

そんな生活を送っていた日々が懐かしい。

とてもバブリーな男で、趣味には金を惜しまないタイプだ。

私はというと、とてもケチな男※3である。

でも、経験しないと気が済まないタイプなので、
何にでも手を出してしまう。

そして、基本的に飽き性なので長続きはしない。

私と出会い、使った時間を無駄だと思わないで欲しい。

人と人が知り合った時間は
すべて有意義だと私は思っているから。


そんな飽き性の私に、
徐々に彼の怒りの矛先が向いてくる。

気が付くと、彼の鼻息はドンドン激しくなっていた。

金太郎:「フン! フン! フン!フン! フン!」

やばいっ、爆発寸前だ。

サラリーマン金太郎は興奮しすぎて、
特命係長・只野仁※3になっていた。



≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 サラリーマン金太郎・・・
   元暴走族のヘッド矢島金太郎が事故で漂流中の
   会長を助け、サラリーマンとして活躍する物語。
   主人公の何事にも本気でぶつかっていく姿に
   周りは巻き込まれていく。
※2 スキムボード・・・
   波打ち際を厚さ2cm位の薄い板で水の層を滑るスポーツ。
   ボードを抱えて砂浜をダッシュし、
   ボードを水の上に落として素早く飛び乗る。
   スケボーの海バージョンっていったところかな。
※3 ケチな男・・・
   ものを大切にする心。それはとても地球に優しいことである。
   ISOJINは幼い頃の習慣により、エコな精神が身についている。
   詳しくは「七つの習慣」をご覧ください。
※4 特命係長・只野仁・・・
   昼間は普段は地味で冴えない窓際係長だが、
   社内外のトラブルを解決する闇の顔も持っている。
   特技はSEXと空手。
   その荒々しいSEXは全ての女性を魅了する。フン!フン!


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2008年8月13日水曜日

暑中見舞い


友人から暑中見舞いをもらった。

以下に、その内容を転載する。


(さすがに、メールには著作権ってないよね。)

<友人からの暑中見舞い>

お暑い日々が続きますが、
いかがお過ごしでしょうか。

いつも、ショーモないブログを
拝見させて頂いております。

最近では、更に磨きが
かかっているように存じます。

韻を踏むかのような文体。

起承転結をわかりやすくまとめた全体の構成。

まさに、お見事としか
言いようがありません。

そして、何よりも素晴らしいのが・・・、

最後まで読んでも、
何も得るものが無いくだらなさ。

正に、名人芸の域に
近づいているかと思います。

私も貴方に見習って、
精進したい所存でございます。

本来ならば、
仕事に向けられるべきエネルギーを
見当違いの方向に注ぎ込んで下さい。

今後も、名作を作り続けられますよう、
心よりお祈り申し上げております。」

             ー以上ー

この友人は8年間
かかさず日記を書いている。

日記の達人と言っても過言ではない。

しかも、とても博識で、

独特な思考回路の持ち主。

そんな達人からお褒めの言葉。

私としても、
舞い上がらないはずがない。

(彼もブログを開設すれば良いのに・・・。)

おそらく、ブログを開設すれば、
たちまち人気ブロガーに違いない。

この暑中見舞いをアップすることで
彼のやる気に少しでも火が付けばと思っている。

そして、ISOJINマニアの人に
宣言しよう!!

<宣言>

ISOJINマニアの皆様へ

いつも大切なお時間を
くだらないブログに使って頂き、
誠にありがとうございます。

皆様に心からくだらないって言って頂けるように、
日々精進いたします。

今後も下らないブログを
書き続けることをここに誓います。

これからも

応援よろしくお願い申し上げます。

磯人 力


2008年8月10日日曜日

ルパン三世


「出会い系は絶対許しません。」

先日、妻からこんなメールが届いた。

私はあせった。とりあえず、謝ろう。

私は怒られると反射的に謝ってしまう癖がある。

とりあえず謝っておけば、
許されるだろうという計算もある。

でも、全く身に覚えがない。

出会い系サイトは犯罪の温床だ。

これだけニュースになるくらいなので、
高い確率で女性と知り合えるのであろう。

カワイコちゃんは嫌いではないのだ。

軽い火傷程度なら・・・。














でも、メール嫌い※1の私は
出会い系サイトに魅力を感じない。

どっちかというと、わずらわしいのだ。

どうせ、やるのであればナンパである。

相手の顔が見えた方が反応もわかるため、
手っ取り早いからだ。

自分の顔と体型に自信がない私は
初対面の人を誘うなんてことは出来やしない。

動物占いがたぬきの男は

基本的に
恋愛には奥手
なのだ。

少ない小遣いでやりくり※2している私にとって、
風俗系のお遊びはご法度である。

とても、お金が続かない。

出会い系は携帯電話の料金明細を見れば、
一発で足がついてしまう。

私がそんな初歩的なミスなどするはずがない。

計画は綿密に、実行は大胆に・・・。

私がやるのであれば、
ルパン三世ばりの大胆な計画を練ることだろう。

理由はわからないが、
妻はとにかく怒っているご様子だ。

このまま放っておくほど、
私の肝っ玉は座ってはいない。

早速、電話をかけてみる。

10コール程待ってみたが電話に出る気配がない。

今日は休みのはずだ。

さすがに様子がおかしい。

理由はわからないが、妙な胸騒ぎがする


とにかく、トラブルにはいち早い対応が必要だ。

ファーストアクションに全てがかかっている。

全ての問題がこの行動一つに左右されるからだ。

電話がダメならメールである。

私はいつもより慎重に文章を考える。

私は身の回りのことが何一つ出来ない。

妻から三行半※3を突きつけられたら、
生きてはいけない。

関係修復は急務である。

それにしても、妻にメールするのは久しぶり

なんだか、少し気恥ずかしい

甘く切ない青春時代に戻った気分である。

っておきの文言で妻に許しを請うが、
しばらくたってもまったく返信がない。

このままいけば完全にアウト、逮捕である












今夜は修羅場だな。


そう腹をくくっていたら、妻からメールの返信が・・・。

怒りの原因はどうやら、7/10のブログ※4のようだ。

確かに、出会い系サイトのことは書いた。

でも、1回こっきりの体験だ。

大したことではない。

しかも、1ヶ月以上前に書いたことだから、
完全に頭の中から消えていた


今はやっていないということで、
妻にはなんとか許してもらえた。

サービス精神が過剰で、人を喜ばそうとするあまり、

周りが見えなくなるのが私の悪い癖である。

ブログ読者を喜ばせようとし、
家族への配慮が欠けてしま
ったようだ。

また、つまらぬものを書いてしまった。















でも、1ケ月も前のブログで怒ってるってことは、
ずっとブログを見てくれてなかったんだね。

私は軽くショックを受けた。

どうやら、妻はISOJINマニア※5ではないようだ。

≪イソジンのよく解る用語解説≫

※1 メール嫌い・・・
   ISOJINは寂しがり屋のメール嫌
い。
   いろいろと考えすぎて、メール一つするのにも臆病になっている。
   詳しくは「100億稼ぐ超メール術」をご覧下さい。
※2 やりくり・・・
   
小遣い
が少ないISOJINは上手やりくりしています。
   このブログの賽銭箱に寄付してください。
   私のこづかいが減ってしまった理由とは・・・
   詳しくは「爆笑レッドカーペット」をご覧下さい。
※3 三行半・・・

   離婚する際に連れ合いに差し出す離婚を確認する文書。
   文書の内容を3行半で書く慣習で、こう言うようになった。
   岩谷テンホーの「みこすり半劇場」は
暇つぶしにちょうど良い。
※4 7/10のブログ・・・

   品格について熱く語ったブログ。
   サービス精神が過剰な
ISOJINの悪い癖を書き綴っている。
   詳しくは「国庫の品格」をご覧下さい。

※5 ISOJINマニア・・・
   ISOJIN、もしくはISOJIN Blogが大好きな人のこと。





(注)ÎSOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

2008年8月8日金曜日

スイミー


横浜中華街へと足を伸ばす。

リッチにフカヒレ炒飯
※1で舌鼓をうつ。













普段の昼食の予算は500円と決めているが、
出張時にはその額は跳
ね上る。

食べたいものは食べる。

いつまた来れるか、わからないからである。


店を出るとよしもとおもしろ水族館の看板が目に入る。



















私の視線は100%水族館に釘付けだ。

何を隠そう、私は大のお笑い好きである。

私の気持ちを知ってか知らずか、
エドはるみ
が手招
きをする。

ヤバイっ 欲望が抑えきれない・・・。

まだ、かろうじて次の予定に間に合う時間帯だ。

ギリギリを攻めるのは嫌いではない。

アドレナリンが溢れ出す。

俺に触れると火傷するぜ。

弛んだ顔のISOJINはもうそこにはいない。


「15分でよしもと水族館の全てを見て回ってやる。」

目標は明確化された。

あとは、実行あるのみである。

入場ゲートをくぐる、スタートは切って落とされた。

さかなクン※2が仕掛けるクイズが私の行く手を阻む。















入場者には魚に関する三択問題が与えられるのだ。

敵は知識欲を駆り立てる作戦みたいだ。

クイズ問題は嫌いではない、知識欲は旺盛だ。

1問1問丁寧に問題を解いていく。

そうしている間にも
時間は刻々と過ぎていく。

でもクライアントを待たす訳にはいかない。

私の中で様々な葛藤が生まれてくる。

額には汗がジッと滲み出す。

沈着冷静な私もさかなクンが出す難問にはタジタジ。

全て答え甲斐のあるものばかりである。

時間がない。


でも、完璧主義の私は全てを解かないと気がすまない。

並んでいる子供たちが邪魔である。

夏休みということもあり、
小学生が溢れ返っている。

黄色い帽子をかぶった子供たちの中で
おっさんが一人混じって必死で問題
を解いている。

その姿は小魚たちが仲間たちと協力し合って、
大きさの魚に立ち向かうスイミーの物語とかぶった。



急に恥ずかしさが込み上げる。

私は小学生に混じって、
そそくさと
退場口へと向かった。

その時、私は黄色の帽子をかぶった小学生の中で
一人魚の目になっていた。













≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 フカヒレ・・・
   中華料理の高級食材として利用される。
   ジンベエザメやウバザメのものが最も高級とされいるが、
   エイのひれや春雨などを使って本物に似せた
   「人工ふかひれ」もあるので要注意。
※2 さかなくん・・・
   本名は宮沢正之、タレント兼イラストレーター。
   よしもとおもしろ水族館研究員である。
   ドランクドラゴンの鈴木拓とは、中学校・高等学校の同級生である。
   とにかく、プライベートは謎だらけの人物だ。


(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

2008年8月5日火曜日

男はつらいよ


名古屋ドームに行ってきた。

珍しいことではないかもしれないが、
私にとっては一大事である。

実は、私は野球中継もあまり見ることがない。

まったく野球に興味がないのだ。

何を隠そう、30年生きてきて初めての野球観戦だ。

でも、同僚からもらったチケットなので仕方がない。


付き合いで名古屋ドームに行くことになった。

男はつらいよ。



渋々タクシーでドームに向かう。

野球を全然知らない私の足取りは重い。

まぁ、ドアラ※1にでも会えればいいかなぁ。


巨人戦なのでドームへ向かう道は大渋滞

試合開始は午後6時だが、間に合いそうもない。

全く、とんでもないところへ来てしまった。

早くも野球観戦に来たことを後悔している自分がいる。

それを言っちゃあおしまいよ。

ドラファンに怒られてしまう。

タクシーの運転手にルート変更してもらい、
急いでいるフリをする。

会場に着いたのは午後6時5分、
予定より5分ほど過ぎていた。

本日の観戦はスイートルーム プライム1

普通の入り口ではなく、専用ゲートから入場する。

持ち物チェックなんて野暮なものはない。

少し、偉くなった気分である。


入り口には美しくエレガントな女性が
私たちをエレベーターで3階へといざなってくれた。

結構なもてなしである。

結構毛だらけ、猫灰だらけ、
私の回りはアホだらけ・・・。

プライム1というのは豪華な部屋で
ゲーム観戦できるVIPルームのことだ。
















私にはとてももったいないお話である。

部屋に入るや否や、
スコアボードを見上げると既に1点入っている。

山本昌の200勝もまだまだ遠いと思わせる試合展開だ。

そう、今日はなんと
山本昌が200勝をかけたゲーム
なのである。

私にはとてももったいないお話である。

まだ、200勝したわけではないが、
みんな大盛り上がり。

食べ放題の飲み放題、飲めや歌えやの大宴会。

ゲームなんてそっちのけである。
高級なワインが次々と空になっていく。

お酒が飲めない私も、この日ばかりは飲みまくる。

明日は明日の風が吹く。

荒れ狂うVIPルームの面々、
それに呼応するかのような揺れるスタンド。

地鳴りのような歓声。

あっという間に時間は過ぎていく。

午後8時56分、127球、
一人の男の夢物語は完結した。

山本昌 200勝














史上最年長(42歳11カ月)という大記録。

その上、完投というおまけ付きである。

野球史に残る歴史的瞬間である。

野球をまったく知らなかった私も
スタンディングオベーションだ。

会場は一体となって山本昌を祝福する。

一人のタイガースファンを除いては・・・。

部屋の中では寅さん
ヘベレケになって倒れている。












ふと、気づくと寅さんがムクリと立ち上がる。

やばいっ また寅さんが復活してしまった。

寅:「これからまた飲みなおすぞぉ~!」

完全復活である。

帰りのタクシー乗り場は大騒ぎ、寅さんは暴れだす。

荒れ狂う寅を無理矢理タクシーに押し込み、飲み屋を探す。

タクシーは二台に別れて飲み屋へ向かう。

寅さんとは違う別のタクシーに乗り込んだ私たちは
運転手に向かってこう叫んだ。

私:「すみません。後ろの車を巻いて下さい。」

まるで、刑事ドラマである。

呑んだくれの寅さんには、付き合っていられない。

逃げるISOJINに、追う寅さん。

山本昌が200勝したその日、
私たちのフーテンの旅は深夜まで続いた。

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1
 ドアラ・・・
   挙動不審の代名詞。でも、その姿が私の心を癒してくれる。
   
ドアラは自身で「気弱で引っ込み思案、無口のお調子者
   言っている。
   ドアラのことをとても他人とは思えない、ISOJIN
である。
   詳しくは「ドアラのひみつ」をご覧下さい。




(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

2008年8月2日土曜日

ストリートファイター II


電波少年が日本に帰って来た。

メール嫌い※1として知られる私だが、
mixiで電波少年の消息を確認※2して以来、
小まめに連絡を取っていた。

何度もやりとりをする中で


郷愁の想い
が募ったのだろう。

緊急来日する運びとなった。

忙しいスケジュールを縫っての緊急来日。

当然、私も全ての予定をキャンセル。

期待で胸が膨らむ。

もう、ワクワクが止まらない。


久しぶりの再会。

ゆっくり楽しむためには、

やっぱり、たこ焼きパーティ※3しかない。

ということで、我が家でたこ焼きパーティーを開催。

ついに、電波少年がうちにやってきた。

私:「おう、久しぶり!!元気だった?」

電:「元気過ぎるくらい、元気だよ!!」

10年ぶりだが、
その距離感は昔と全く変わらない。

(やっぱり、竹馬の友は良いもんだ。)

お互いのことを知らない空白期間。

何があったかを確認する。

ちなみに、この10年で
私が身につけたもの※4脂肪だけだ。



















彼の10年は呑気な私の想像を絶していた。

まさに、壮絶な人生

国立大学を中退し、イスラエルを放浪。

アメリカの大学を卒業し、世界中を練り歩く。

そして、自分の夢であるパイロットを目指していたのだ。


なかなか真似出来る人生ではない。


しかも、彼は学費全てをアルバイトで賄っていた。

紛れもなく闘う男。

ストリートファイターである。

彼の話を夢中になって聞いていると・・・、

「でもさぁ、パイロットって言っても、
 飛行機って自動操縦なんだよね。」


どこからともなく、

チャチャを入れる奴がいる。

よくよく見ると、真っ黒な訪問者・・・。

あまりにも、すぎて見えなかった。


彼は痛風男の影にひっそりと潜んでいた。

まるで、ダルシム






















神出鬼没
だ。

ちなみに、ダルシムとの再会も
久しぶり。

久方ぶりのダルシムは、
以前にも増して黒くな
っていた。

黒光りするその姿は、
神々しいオーラを放っているようにさえ見える。

しかし、そのオーラとは裏腹に
ドス黒い突っ込みを入れまくる。

(突っ込みまでも、肌の色。)

全てを焼き尽くすその威力は、

まさに、ヨガファイヤー













そんなダルシムだが、
実はとても妻想いの優しい人間だ。


彼は妻のために、毎日8時にはご帰宅だ。

そこまで出来る男は、
なかなかいない。

夕方7時、
嫁からの帰れコール

鳴り止まぬダルシムの携帯電話。

嫁からの帰れコールに、
ダルシムの額には無数の汗がにじむ。

ダルシムの職場のお馴染みの光景らしい。

(いろいろと、大変ですなぁ。)

そんなダルシムの携帯電話だが、
今日はやけに静かである。

額に汗しないダルシム。

(う〜ん、なんだかつまんねぇ。)


どうやら、
嫁が実家に帰っているようだ。

さすが、ダルシム。

ついに、手足だけではなく・・・、

までも伸ばせるようになっていた。














昔話を懐かしむ私たち。


折角なので、電波少年と記念撮影。

撮影者は、ダルシム。


でも、ダルシムは
決してズーム機能を使わない

腕を
前につき伸ばして撮影するのだ。

ギューーーーーーーーン!!

(う〜ん、意味不明。)

久しぶりの再会についつい会話も弾む。

たこ焼きの準備もせずに、
昔話に華を咲かせる男たち。

結果的に、準備は全ては私の妻任せ。

全く使えない輩ばかりだ。

さて、たこ焼きの準備は整った。(整えてもらった)

あとは焼くだけである。

あれっ ダルシムがいない。

よくよく見ると
たこ焼きの下に・・・。

鉄板と間違えた。

あまりにも黒すぎて気付かなかった。

危うくダルシムで焼くところだった。


≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1
 メール嫌い
   ISOJINは自分からメールするのが苦手である。
   基本的に受身な人間なのだ。 
   詳しくは「100億稼ぐメール術」をご覧下さい。
※2 mixiで消息を確認・・・
   mixiは友人の紹介により入会できるSNS。
   マイミクやマイコミュで生活がわかってしまうことも・・・。
   しかし、思いがけない出会いも生まれる可能性もある。
   詳しくは「電波少年」をご覧下さい。
※3 たこ焼きパーティ・・・
   出掛けるのが面倒な時は自宅でたこ焼きパーティに限る。
   但し、見えない訪問者にはお気を付けください。
   詳しくは「墓場鬼太郎(目玉のおやじ)」をご覧下さい。
※4 私が身につけたもの・・・
   10年という月日は人を驚く程変えるものである。
   詳しくは「カルロス・ゴーン」をご覧下さい。





(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件にはり関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

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