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2008年8月8日金曜日

スイミー


横浜中華街へと足を伸ばす。

リッチにフカヒレ炒飯
※1で舌鼓をうつ。













普段の昼食の予算は500円と決めているが、
出張時にはその額は跳
ね上る。

食べたいものは食べる。

いつまた来れるか、わからないからである。


店を出るとよしもとおもしろ水族館の看板が目に入る。



















私の視線は100%水族館に釘付けだ。

何を隠そう、私は大のお笑い好きである。

私の気持ちを知ってか知らずか、
エドはるみ
が手招
きをする。

ヤバイっ 欲望が抑えきれない・・・。

まだ、かろうじて次の予定に間に合う時間帯だ。

ギリギリを攻めるのは嫌いではない。

アドレナリンが溢れ出す。

俺に触れると火傷するぜ。

弛んだ顔のISOJINはもうそこにはいない。


「15分でよしもと水族館の全てを見て回ってやる。」

目標は明確化された。

あとは、実行あるのみである。

入場ゲートをくぐる、スタートは切って落とされた。

さかなクン※2が仕掛けるクイズが私の行く手を阻む。















入場者には魚に関する三択問題が与えられるのだ。

敵は知識欲を駆り立てる作戦みたいだ。

クイズ問題は嫌いではない、知識欲は旺盛だ。

1問1問丁寧に問題を解いていく。

そうしている間にも
時間は刻々と過ぎていく。

でもクライアントを待たす訳にはいかない。

私の中で様々な葛藤が生まれてくる。

額には汗がジッと滲み出す。

沈着冷静な私もさかなクンが出す難問にはタジタジ。

全て答え甲斐のあるものばかりである。

時間がない。


でも、完璧主義の私は全てを解かないと気がすまない。

並んでいる子供たちが邪魔である。

夏休みということもあり、
小学生が溢れ返っている。

黄色い帽子をかぶった子供たちの中で
おっさんが一人混じって必死で問題
を解いている。

その姿は小魚たちが仲間たちと協力し合って、
大きさの魚に立ち向かうスイミーの物語とかぶった。



急に恥ずかしさが込み上げる。

私は小学生に混じって、
そそくさと
退場口へと向かった。

その時、私は黄色の帽子をかぶった小学生の中で
一人魚の目になっていた。













≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 フカヒレ・・・
   中華料理の高級食材として利用される。
   ジンベエザメやウバザメのものが最も高級とされいるが、
   エイのひれや春雨などを使って本物に似せた
   「人工ふかひれ」もあるので要注意。
※2 さかなくん・・・
   本名は宮沢正之、タレント兼イラストレーター。
   よしもとおもしろ水族館研究員である。
   ドランクドラゴンの鈴木拓とは、中学校・高等学校の同級生である。
   とにかく、プライベートは謎だらけの人物だ。


(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

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