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2009年11月29日日曜日

渡辺篤史の建もの探訪


前編よりお楽しみ下さい。 → 「お茶にごす。

命からがら、シダックスから逃げ出した私たち。

逃げ込んだ先は、ビニール男邸。

ビニール男邸??

そう、あのビニール男が、
ついに一国一城の主
※1になったのだ。

男なら、誰しも憧れる夢のマイホーム。

ビニール男は、
早くも人生の目標の一つを手に入れたのだ。

(うぅ、羨ましいぜ。)

一方、私はというと、約10年で4度の引っ越し※2

相変わらず、賃貸生活爆心中だ。

一向に、落ち着く気配がない。

(そういえば、通信簿にも「落ち着きがない」って書かれたっけ・・・。)

引っ越しを繰り返すと、
家を見る目が肥えてくるのが玉に傷だ。

引っ越す度に、家賃は高くなっていく。

景気は落ち込んでいるのに、
私の家賃だけはうなぎのぼりである。

(そりゃあ、貯まるものも貯まらないな。)

オレも、いつかはマイホーム。

小さい頃から、
漠然とそんな夢を持っている。

渡辺篤史ではないが、私は家が大好きなのだ。

暇さえあれば、住宅展示場に入り浸る程だ。

ということで、ビニール男邸探訪




















時々遠くを見つめる 不安そうな貴方の横顔~♪
言葉と心の間 それは君しかわからない~♪


エントランスには、石の庭やソファーがあり、
超豪華な仕様となっている。

部屋は、白と茶色を基調とした
シンプルモダンで、とてもオシャレな雰囲気。

(あぁ、引っ越したくなってきた。)

遡ること二ヶ月前。

金八会の企画会議の席のことだった。

ビ:「昨日、マンション見学会に行ってきて・・・。」

ビニール男のまさかの告白に、
私と痛風男は大興奮。

私:「えっ、家買うの?」

痛:「どこどこ?場所はどこ?」

もう、金八企画のことは頭にない。

すぐに、脱線するのが私たちの悪い癖だ。

ビ:「別に、買う気はないんだけど・・・。」

(自分から話し出したくせに、じらしやがって。)

私:「で、どこら辺なの?」

ビ:「とにかく、場所がスゴく良いんだよね。

   なんと、某ショッピングモール徒歩
分。」

痛:「すごいじゃん。」

私:「ちなみに、何階なの?」

ビ:「それが、最上階なんだよ。」

私:「えーーーーー!!」

痛:「でも、高いんちゃうの?」

ビ:「それが、
○○千万円なんだよね。」

私:「ウッソーーーー!!」

痛:「じゃあ、この物件買いじゃねぇ。」

ビ:「でも・・・。」

ビニール男は、どうも乗り気ではない様子。

一方、質問攻めを浴びせる痛風男。

痛:「もしか、ここから夏の花火大会が見えるとか?」

ビ:「それが、バッチリ見えるらしい。」

私:「マジで?じゃあ、これで特等席は確保だね。」

痛:「もう、買うしかないじゃん。」

ビ:「うーーーーーん・・・。」

執拗に売り込みを始める痛風男。

もう、不動産屋の回し者としか思えない。

(はたして、
バックマージンはいくらか?)

そんな回し者に、思わぬ援軍が味方する。

なんと、ビニール嫁だ。

嫁:「実は、私このマンションに運命感じてるの


全:「・・・。」

ビニール嫁の目は、完全にハート
マーク

まさかの、三角関係

ビニール男に、強力なライバルが出現した。

相手はヒトではなく、なんとモノ。

嫉妬の炎が、メラメラと音を立てて燃え上がる。

(これが、世に言うジェラシーってやつか。)

私たちは歴史の目撃者となった。

ただならぬ雰囲気を感じ、
私は痛風男とアイコンタクト。

ハプニング好きの私たちも、
さすがにこれには困った。

「ちょっと、やばくない???」

夫婦喧嘩は犬も喰わない。

とんだ所に出くわしてしまった。

痛風男は何も言わなかったが、
おそらく、私と気持ちは同じだったに違いない。

しばし続いた、膠着状態。

ついに、ビニール男はその重い口を開いた。

ビ:「オレとマンションどっちが大切なんだ!!」

逆上したビニール男は、
嫁にむかって啖呵(たんか)を切った。

嫁:「じゃあ、離婚だね。」

ビ:「・・・。」

シーーーーーーーン・・・。


一週間後。

ビニール男は一国一城の主となっていた。

(決断、早っ!!)

恋に敗れた悲しい男の末路だった。

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 一国一城の主・・・
   男たるもの、城を構えてなんぼである。
   そんなISOJINは、無類の城マニア。
   詳しくは「戦国BASARA」をご覧下さい。
※2 引っ越し・・・
   引っ越しが多いと余計なことを考えるようになる。
   あぁ、安物買いの銭失い。
   詳しくは「サマータイムマシンブルース」をご覧下さい。
※3 渡辺篤史の建もの探訪・・・
   俳優、渡辺篤史が司会を務める住宅紹介番組。
   施主や設計者の意図・思想に踏み込んだ
   コメントには定評があり、とても親しみが持てる。






(注)ISOJIN Blogは架空の物語です。過去、あるいは現在において、たまたま実在する人物、団体、出来事に類似していても、それは偶然に過ぎません。

2009年11月28日土曜日

お茶にごす。


「カラオケ行こっ!!」

珍しく、妻が私を誘ってきた。

私:「明日、行くからいいじゃん。」

そう、明日は金八カラオケ大会

どうやら、そのために練習がしたいようだ。

でも、私は乗り気がしなかった。

(何故なら、面倒くさかったから。)


私は頑に拒んだのだが、
今日の妻はなんだか迫力が違う。

その勢いに押され、ついつい3時間コース

おかげで、喉はカラッカラだ。


翌日、バッドコンディションの中、
オールドスパゲティファクトリーに着く。

いつもどおり、
時間ぴったりに到着する我が夫婦。

店中に入ると・・・、

相変わらず誰もいない。

(ホントに時間にルーズな人間の集まりだ。)


挙動不審な我々を見て、店員が声をかける。

店:「5名でご予約のビニール男様・・・?」

私:「えっ、5名ですか?」

何故か、人数が半減している。

(せっかく、練習してきたのに・・・。)

そこへ、幹事のビニール夫妻がご到着。

ビ:「痛風夫妻が仕事で遅れて、編集男が風邪で欠席。
   金八嫁が産休で、金八先生が遅刻だって。」

(いやはや、幹事も大変だ。)

軽く食事を済ませ、
我々はシダックスへと向かった。

ビ:「カラオケなんて久しぶりぃ。」

妻:「確かに、そうだねぇ。」

(いやいや、あなたは違うでしょ。)


早くも始まる心理戦。

水面下では、もう熱い火花が散っている。
















でも、席に着いても、
誰も曲を入れようとはしない。

互いに牽制し合うメンバー五人。

最新曲を唄おうとするも、敢えなく撃沈。

満を持して、ビニール嫁が綾香を唄う。

その美声に、一同絶句。

この後に唄うのは、さすがにつらい。

次なる出番は、私の妻。

(比較対象が悪すぎ、可哀想に・・・。チーーーン!!


必死に盛り上げようと努力するメンバー。

(気になる練習の成果は、あまりなかったようだ。)

次第に
暖まるカラオケ会場。

でも、一人だけ乗り切れていないメンバーが・・・。

金八先生である。

なんだか、様子がおかしいのだ。

選曲する曲すべて、
サビまで辿り着くことができない。

(懐かしすぎて、忘れちゃったんだね。)

そんな自分に苛立ったのか、
金八先生は、少しブルー※1入っていた。




















やはり、最近の曲は難しい。

私も、Greeeenやファンモンなどは聞くが、
なかなかウマく唄えない。

どうやら、私たち世代は、RAP口調(?)が苦手なようだ。

徐々に、青春時代の慣れ親しんだ曲に
シフトしていく私たち。


やっぱり、カラオケは懐メロに限る!!

(どうやら、少し背伸びをしていたようである。)


あの頃検索しても、
なかなか出て来ない名曲たち。

せっかくなので、
ブログにアップしておくことにした。

★YELLOW YELLOW HAPPY ポケットビスケッツ



★タイミング ブラックビスケッツ



★ナンダカンダ 藤井 隆



★希望の鐘が鳴る朝に THE ALFEE



★ゆずれない願い 田村 直美(魔法騎士レイアース主題歌)



★サヨナラ GAO 



★天使の休息 久松 史奈



一方、相変わらず独自路線を貫くマイペースな我が妻。

みんなの気持ちを考えず、
船泉洋三(大泉洋)作曲の大漁豊漁ぼやき船を熱唱。

カムチャツカの向こうから~♪  サケの大河が押し寄せる〜♪

イッ!! 

(誰もこんな曲知らねぇだろうな。)

ところが、この曲が意外や意外。

結構、盛り上がる。

(YouTubeにないのが、ちょい残念。)

ビニール男や金八先生がノってきたのだ。

テンションだけで、やたらめったら盛り上がる。

私が嫌いな雰囲気だ。

ソイッ ソイッ ソイッ ソイッ・・・♪

二人に取り囲まれる私。

(誰かぁ、助けてくれーーーぃ!!)

私の目をギュッと見つめるビニール男。

その目は期待に満ち満ちている。

(どうしても、私に「ソイッ」と言わせたいようだ。)

私:「絶対、その手には乗らんぞ!!」

ソイッ ソイッ ソイッ ソイッ・・・♪

異常に盛り上がる二人。

その眼差しが眩しすぎる。

(もう、勘弁してくれ
ーーーー!!)

あまりにシツコイ攻撃に、
ついに、私は覚悟を決めることにした。

っ ソイーソイー ソイソイソイソイッ・・・

私はIMARUのポッキーのCMをイメージしながら、
ソファーの端から端まで、
ヒゲダンス風のステップで駆け抜けた。

なんとか、お茶をにごす
※2ことに成功。

そう思ったのも束の間。

リーーーーーーーン!!

金八先生が、お茶をオモイっきりぶちまけた。

お茶こぼす。

私の真似して移動する時に、

その手がグラスにひかかったようである。

(まったく、いい歳こいて何やってんだか・・・。)

そのグラスは見事に粉砕。

もう、グラスだか、氷だかわからない状態。

見るも無惨な姿に成り果てていた。

金八先生は、申し訳なさそうにみんなに謝った。

金:「ごめんなイッ!!」

(舐めてんのかぁーーーーーー!!!)

我々は、シダックスを飛び出し、
一目散にビニール男邸へと向かった。

立つ鳥 跡をにごす。

      続きは → 「渡辺篤史の建もの探訪

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 ブルー・・・
   
昔、とある宇宙飛行士は言いました。
   「地球は青かった。」と。俺もこの言葉を残したい。

   お前のアゴは青かった!!

※2 お茶にごす。・・・
   「今日から俺は!!」の西森博之先生のマンガ作品。
   
最強の不良“悪魔(デビル)まークン”が茶道部で更生する物語。

   ブルー樫沢にハマること間違いなし。



(注)ISOJIN Blogは架空の物語です。過去、あるいは現在において、たまたま実在する人物、団体、出来事に類似していても、それは偶然に過ぎません。

2009年11月22日日曜日

20世紀少年


11月22日、いい夫婦の日。


待ちに待った結婚披露宴がやってきた。


3ヶ月程前のことである。


目玉のおやじの結婚※1を知った私は、

余興への出演を立候補。

しかし、目玉のおやじは、
私の余興を頑(かたくな)に拒んだ。

おそらく、過去を暴
かれるのが怖かったのだろう。
















人の嫌がることを、やりたくなるのが私の悪い癖だ。

自称 余興請負人※2

こんなことで、めげてなんかいられない。

何故なら、私には目的がある。

この余興を成功させ、リベンジを果たす!!

そんな私に、目玉のおやじは
こんなメールを送りつけてくる。

目:「痛風男の時のことを思い出すと、
   今でも背筋がゾッとするよ。」


そう、私はかつて余興で
会場を凍り付かせたことがあるのだ。

(ちっくしょう!!バカにしやがって・・・。)















私は、嫌がる目玉のおやじを
必死に説得。

なんとか、汚名返上の機会を頂くことに・・・。

ようやく、スタートラインに着いた。


ここからが、勝負である。


一生に一度の結婚式。

思い出深いものにしてあげたい。





















私の脳が、フル回転で回り出す。

すべてのお客様に喜んでもらう。

そのために、完璧な調査
充分すぎる準備が必要である。


でも、私には時間がない。

この秋、私の休日は
旅の予定で埋めつくされていたのである。


韓国篠島琵琶湖ハワイ北海道静岡・・・。

余興の練習なんぞ、やる暇がない。

(だったら、引き受けるなって・・・。)

でも、やりたいものは仕方がない。

練習不足のまま挑めば、スベr・・・。

(おっと、この言葉は口が裂けても言えない。)

それだけは、私のプライドが許さない!!

忙しい時間の中から、
余興のための時間をひねり出す。

限られた時間の中で、
最高のパフォーマンスを出してこそプロである。

おかげで、ブログの更新もおろそかに・・・。


(苦情は、目玉のおやじさんにお願いします。)

我々が余興の準備にとりかかった頃、

ちょうど、20世紀少年(第三章)の上映時期と重なった。

TVでも、大々的にCMを展開。

そんな様子を見て・・・、

ともだちが、目玉のおやじに重なって見えてきた。















れだ!!

私の視界は、一気に冴え渡る。


シナプスが、次から次へとつながる感覚だ。

そういえば、映画版のロケ地は常滑※3だ。




















鹿児島出身の新婦とその親戚に、
常滑の素晴らしさをご紹介してあげよう!!

サービス精神が止まらない。


20世紀少年の世界観を利用し、
余興を盛り上げる手段を思いついたのだ。

レって、天才!!

頭の中で、一気にストーリーが出来上がる。

あとは、協力者を募るだけである。

目立ちたがりの痛風男は

しゃしゃり出てくるから問題はない。

重要なのは、ともだち役である。

少年時代の目玉のおやじを知っていて、
悪の権化と成りうる人物。


そんな人間は、一人しかいない!!

そう、黒男※4である。

天敵
黒男の登場に、
会場は盛り上がること間違いなし


怖れている人物との対面。

緊張と緩和。(by 桂枝雀)

笑いの法則である。


この時点で、私は勝ちを確信した。


心配なのは、黒男が余興に出てくれるかだけである。

早速、黒男に電話をかけてみた。

私:「おう、お久しぶり!!」

黒:「おう、どうした?
誰かと思ったよ。

私:「目玉のおやじの余興だけど・・・、
   黒ちゃんに内定しました。」

黒:「へっ?」


思った通り、黒男は消極的な反応。

いや、完全に嫌がっている素振り。

人の嫌がることを、やりたくなるのが私の悪い癖だ。

私は黒男の余興での必要性を滔々(とうとう)と説く。

そして、出演まで取り付けることに成功。

文字通り、役者はそろった!!

あとは、いかに見せるかだけだ。


エンターティナーの血が騒ぐ。

ロジックにロジックを重ね、

完璧なシナリオを構築していく。

(もう、楽しくて仕方がない。)


忙しい時間をぬって、
痛風男と焼き物散歩道へ撮影に・・・。















ともだちの格好でうろつく私たちに

観光客は奇異な目を向ける。

しかも、その手にはライフルが・・・。

いつ通報されても、おかしくはない。

緊張感溢れる撮影現場。

中には、続編の撮影
と思った人もいたかもしれない。

ビデオ撮影しようとした時、
大事なことにふと気付く。

一体、誰が撮影するのか?

(気付くの、遅すぎるだろ!!)


急遽、アトピー男を電話で呼びつける。

こんな撮影に付き合わされる
アトピー男も災難だ。

(結局、ビデオバージョンは全部カットになったのだが・・・。)

なんやかんやで、撮影は無事クランクアップ。

その後、粛々と編集作業を行う。

秒単位の編集作業に、神経をすり減らす私。

隣では、痛風男が呑気な顔して笑っている。


(その爽やかな笑顔が鼻につくぜ!!)


作業中、ともだちのマークが
二本指になっていたことに気付く。













どうやら、参考資料が間違っていたようだ。

そして、マスクを反対に被っているシーンも・・・。

(痛風男の目は、ホント節穴である。)

まぁ、間違いも愛嬌のうち。


なんとか、編集作業は無事終わった。

あとは、本番での演技力次第である。

でも、何か忘れている気がする・・・。

っ、黒ちゃん。

そういえば、余興依頼をしてそれっきり。

重要なヒール役(ともだち)に、
何も伝えていなかった。

いわゆる、放置プレイ

私は急いで黒男に電話した。

黒男はその重要な役割を、
結婚披露宴の前日に知ったのだ。


そして、ここで驚愕の事実が発覚。

黒男は、20世紀少年を知らなかったのだ。

(エラいこっちゃーーーー!!)

もう、時間がない!!

私:「YouTubeでも見て、研究しといてちょ。」

私が黒男にしてやれるのは、
こんな言葉をかけてやることだけだった。

待ちに待った結婚披露宴。

目玉のおやじ以上に心配だったのは、

黒男の方だったのかもしれない。
















≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 目玉のおやじの結婚・・・
   仲間の結婚はとても喜ばしいことである。
   でも、情報源だけはちゃんと確認した方が良い。
   詳しくは「墓場鬼太郎」をご覧下さい。
※2 余興請負人・・・
   余興に妥協は絶対許されない。
   余興、それは、ISOJINの生き甲斐である。
   詳しくは「あしたのジョー」をご覧下さい。
※3 常滑・・・
   
愛知県の知多半島の中心地(?)
   最近では、20世紀少年のロケ地としても有名に・・・。
   詳しくは「20世紀少年」をご覧下さい。 

※4 黒男・・・
   ち
が異常に黒いという噂を持つ男。
   目玉のおやじのメールともだち。
   詳しくは「ロンドンハーツ」をご覧下さい。





(注)ISOJIN Blogは架空の物語です。過去、あるいは現在において、たまたま実在する人物、団体、出来事に類似していても、それは偶然に過ぎません。

2009年11月8日日曜日

鬼武者


勉強嫌いな私だが、
主要5科目の中で好きな教科が一つだけあった。

それは、社会科

桃鉄※1で日本の地理を学
び、、
信長の野望※2で歴史の心を育んだ。

大事なことは、全てゲームから教わった。

そんな私にとって、

織田信長公は人生の師である。















家柄第一主義のご時世に、
実力主義を導入した功績はあまりにも大きい。

革新的な政策に、卓越した情報分析力。

時代の変わり目には、
このような指導者が絶対的に必要である。

と、いうわけで清州城に行ってきた。





















<概要>
 城名:清州城(別名:-)No.-
 所在地:愛知県清州市

 築城年代:応永12年(1405年)
 築城者:斯波義重
 主要城主:斯波氏・織田信長、信忠、信雄・豊臣秀次
 特徴:旧・清洲町の町制100周年を記念して
    平成元年(1989年)に再建された。

    鎧の着付けサービスはファンの心をくすぐる。


清洲城、信長、鬼ころし・・・。

東海地区では、有名な清洲桜醸造のCM。

清洲城と言えば、信長の尾張統一の象徴である。

日本の100名城の指定はないが、
なかなか見所溢れるお城である。


平成元年に再建されたとあって、
他の城とは一味も二味も違う。

何もかも、ものすごくキレイなのだ。

まるで、プラモのようだ

少しもはげ落ちていない朱色が、眩しく光る。

しかも、庭園の手入れもスゴく行き届いている。

















その上、過剰なまでの人員配置

(税金の無駄遣いでは??)


市の財政を圧迫していないか、妙に気になる。

(必殺仕分け人か!!)
















あまりにも気になったので、
案内員にそれとなく聞いてみた。

私:「市の職員さんですか?」


案:「いや、ボランティアですよ。」

(うん、素晴らしい!!)


いろいろ話をしているうちに、

あれよあれよと戦国武将に・・・。

















(なかなか決まっている。)

コスプレ好き※3な私にはたまらない。
















しばし、この鎧姿のままで城内を徘徊。

(う~ん、快感。)


見知らぬ女子高生に
写メまで取られてしまう始末。

あぁ、恥ずかすぃ。

でも・・・、

もっと、


もっとを見てくれぇーーーーぃ!!





















やばい!!

興奮が隠しきれない。


やっぱり、私は自分大好き人間※4


アピールがしたくて仕方がない。

こんなナイスなオレを見て欲しい。

そういう意味では、秀吉に近いのかも・・・。















信長公の重厚な雰囲気は、
私にはどうしても出せないようだ。

(どうせ、オイラは農民さ。)

こんな私の勇姿を見て、

女子高生はコソコソと話をしていた。

女1:「なんか、レキジョみたいで良くなくない。」

女2:「でも、なんかアホみたいじゃん。」

おい!!

そこの女子高生。

小声で話していても、

しっかりと、聞こえてんぞ!!

凸(`0´)凸  ムッキィー!!!

人が気持ち良く徘徊しているのに、
水をさしやがって・・・。

そう考えたら、無性に腹が立ってきた。

私は一気に鬼武者モードに・・・。
















着ぬのなら 殺してしまえ ホトトギス
!!

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 桃鉄・・・
   「ジャンプ放送局」でお馴染み
   さくまあきら監修のすごろくゲーム

   一度やり始めたら、病み付きになること間違いない。
   貧乏神だけは気をつけろ!!
※2 信長の野望
・・・
   
日本の戦国時代をテーマとした
   歴史シミュレーションゲーム

   好きな武将に天下盗りさせるのはこの上なく快感。 

※3 コスプレ好き・・・
   自分にないものに憧れる。
   私ないもの、それは美しさ。
   詳しくは「涼宮ハルヒの憂鬱」をご覧下さい。
※4 自分大好き人間
・・・
   アピールしたいのに出来ない。
   ISOJINはそんな奥ゆかしい性格の持ち主なのである。
   詳しくは「100億稼ぐ超メール術」をご覧下さい。
※5 鬼武者・・・
   
戦場で鬼のような働きを見せる荒武者のこと。
   金城武、松田優作などが主人公のゲーム

   敵をなぎ倒す快感は、ストレス解消にちょうど良い。
   クリア後、パンダモードを見た時の感動はひとしおである。




   
(注)ISOJIN Blogは架空の物語です。過去、あるいは現在において、たまたま実在する人物、団体、出来事に類似していても、それは偶然に過ぎません。

2009年11月1日日曜日

20世紀少年(後編)


前編をご覧になっていない方は、
前編よりお楽しみ下さい。 → 「20世紀少年(前編)


水色パンツのおっさん
ずっとウォッチしていたかった。


でも、タイムを気にする私は先を急いだ。

後で、ダルシムに聞いた話だが・・・、

ムスメ連れのお母さんが、
その水色パンツをを見付けて思わず、

母:「
○○ちゃん、見ちゃいけません!!」

と、ムスメに向かって声を荒げていたらしい。

(間近で見れず、マジ残念。)


今回、我々が走るのは10kmコース。

5kmのコースを二周するといったもの。

つまり、二周目は
既に走ったコースを再度走るのである。

アップダウンが激しいと噂される、
半田市民マラソン。

丸腰で挑んでは、撃沈だ。


そこで、私は独自にある作戦を練ってみた。


既に、牛歩戦術は使えなくなっていたからだ。

二周目のコースメイクを完璧にするため
一周目は、コース感覚の把握に努める。

名付けて、デジャブ作戦

ちなみに、コースの全容はこんなかんじ。




















始めの1kmは緩やかな下り坂で、
中盤は2~3kmは平坦な道のり、
途中、4km付近に給水所が設置されており、

最後は勾配激しい昇り坂。

このコースを二回走るのだ。

よし、コースイメージはつかんだぜ!!

一周目は意外にも、
バテることなく走ることが出来た。


これも、ハワイでの
高地トレーニング
※1の成果である。

二周目の折り返し地点で、
生き別れた二人とすれ違う。





















ダルシムはまだまだ元気そう。

一方、痛風男はヒドい顔をしている。


もう、くたばる寸前だ。

スポーツマン※2だった
あの頃の姿は微塵もない。

(まぁ、オレも人の事は言えないが・・・。)

無理もない。

秋なのに、ギラギラと照りつける
太陽

その光は体力を急速に奪う。

さすがに、この暑さにやられる人も多い。

あちこちで聞こえる、救急車のサイレン

ピーポー ピーポー


徐々に近づくサイレン音。

8km付近には、
人が倒れている姿が見える。

どうやら、救護する人の言葉が
耳に入っていないようだ。

しかも、自分が倒れていることに
まったく気付いていない。

地面に倒れているのに、
足だけは走り続けているのだ。


そんな様子を見ると、さすがにビビる。

(無理は禁物だな。)

次第に弱まる闘争本能

でも、そんなビビる気持ちを押さえ、
ひたすら無になって走る。

初のマラソン大会とはいえ、


せめて完走だけはしておきたい!!

給水所までは、あと少し。

給水所で水分さえ補給すれば、
体力は絶対に戻るはず・・・。

もう、頭の中はのことでいっぱいだ。

ペースは遅くなるも、
私は走ることだけは決して止めなかった。

登り坂手前の給水所に着くまでは・・・。

その頃、給水所では信じられない事態が起きていた。

なんと、水が・・・、

命の水が、底をついていたのだ。


(ありえないんですけど・・・。)

水分補給をせずに、
あの地獄の坂を上らなければならない


私の闘争本能は完全に沈下した。

そこからの、1km。

私は走ることを放棄した。

いや、そんな気力が湧いてこなかったのだ。


半田運動公園に差し掛かった時、
一人の女性から黄色い声援が・・・。

女:「がんばれーー!!」

なんと、そこには噂の経理ウーマン

(痛風男の同僚である。)

一人でひた走る弱った私に、天使の声援。

たちどころに、元気になる私。

女の子は、嫌いではないのだ。

見事に、復活を果たしたランナーISOJIN。

ゴールまであと少し・・・。

微かに聞こえるブラスバンドのハーモニー。

ついに、半田運動公園のグランドに到着。




















ーーーーーール!!





















<記録証>
ナンバー: 1227
種目:   第13部(30歳代男子10km)
氏名:   服部 ふくべえ (仮名)
記録:   1時間01分34秒
総合順位: 683位
部門順位: 157位


最後に歩きはしたものの、
無事ゴールすることが出来た。

初めてのマラソンにしては、上出来である。

ただ一つ、心残りなことがある。

ともだちの代走だったため・・・、

記録証の氏名欄に私の名前がないことだ。




















≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 高地トレーニング・・・
   ダイヤモンドヘッドでの日の出を拝むため、
   走りに走った社員旅行。
   詳しくは「走れメロス(後編)」をご覧下さい。
※2 スポーツマン
・・・
   例えば。クラス会の時、

   昔はかっこ良かったあの子と
久しぶりの再会
   「こんなはずではなかったのに・・・。」
   そんな事は良くある話だ。
   詳しくは「池中玄太80キロ」をご覧下さい。

※3 20世紀少年・・・
   浦沢直樹原作の長編サスペンス漫画。
   堤幸彦監督により、全三部作の映画化。
   ちなみに、そのロケ地の一つは私の地元の常滑である。
   詳しくは「20世紀少年」をご覧下さい。






(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

20世紀少年(前編)

 
二週間程前、痛風男から一本のメールが・・・。

痛:「マラソン、一緒に走ろうゼ!!」

(まっマジで・・・。)

相変わらず、活動的な男だ。

話を聞くと、ともだちが出場を辞退したそうだ。





















そこで、私に白羽の矢が立ったのだ。


いわゆる、ピンチランナーというヤツだ。

ちっ、替え玉か。















不正は好きではないが・・・、

マラソ
ンには興味はあった。

迷っているときは、やる時だ!!


私は一切の迷いを断ち切った。

ついに、マラソン初参戦を決意したのだ。

人生初のマラソン大会。


やはり、不安を隠しきれない。

たかだか、10kmのコース。

でも、私にとっては未知の領域である。




















 




しかも、時間制限は70分

走れるかどうか、不安がつのる。


参加人数は、3000名程。

我々の仲間は、痛風男とダルシム※1・・・、


そして、ともだちの代走
であるの3人。






















 




高校時代※2のバスケ部つながりだ。

不安な私は、事前に、
ダルシムに探りを入れてみる。

私:「おう、もしもし、お久しぶりぃ。

   今度のマラソン大会なんだけど、準備してる?」

ダ:「一応、たまには走ってるよ。」

 

んですとーーーーー!!

こんなこと言ってはなんだが・・・、

ダルシムは努力するタイプの人間ではない。



どちらかというと、
人の目を盗んでサボるタイプの人間だ。

(一体、どういう風の吹き回しだ??)

話を聞いていくと、
ゴルフの下半身強化
のためらしい。

それにしてもだ。

安心しようと思って電話したのに、
かえって心配になってしまった。



そんな気持ちのまま迎えた、半田市民マラソン















ワールドカップ※3でお疲れの私は、
家に帰らず、 そのまま痛風男邸でご一泊。

心配なのは、天気だけである。


Yahoo!天気情報によると、
降水確率は70%。

一夜明け、窓の外を眺めると・・・、

ピーカンの秋晴れ


(う〜ん、良かった、良かった。)

ダルシムと営業所で待ち合わせ、
半田運動公園に向かう。

更衣室で着替えていると、
その中に、一人異彩を放つ人物が・・・。

その男は、ロッカールームの片隅で

うずくまっている。

しかも、水色パンツ一丁で・・・。


(早く、ズボン履けよ!!)

その布の面積は極めて小さく、
お尻は半分以上露出してしまっている。


(うぅ、気持ち悪ぅ。)
















スタートラインに並ぶも、
あのビキニラインが脳裏に浮かぶ。

(それにしても、スゴいおパンツだった。)

滑稽な水色パンツの映像を振り払い、
マラソンに集中する。

周りを見渡すと、強者どもが溢れている。

お遊びで参加したのは、
私たちくらいのものである。


そこで、我々はスタートライン最後尾を陣取る。

(さすがに、先頭を陣取るのは申し訳ない。)


我々の作戦はこうだ!!


ダルシムをペースメーカーとし、
1kmを7分キッカリで走る。


足切りラインの70分ジャストでの
ゴールを目指す。

いわゆる、牛歩戦術である。

無理なく、ゴールを目指す作戦だ。

パーーーーン!!

ついに、決戦の火ぶたは切って落とされた。

しかし、開始早々、
戦術の変更を余儀なくさせられることに・・・。

意外に、全体のペースが早いのだ。

追いてかれまいと、必死にくらいつく私。


ふと、後ろを振り返ると、
痛風男とダルシムははるか後方に・・・。

(おいおい、ちょいと遅すぎやしませんかい?)

どうやら、亀歩戦術に切り替えたようだ。

二人を待つ程、
私には余裕がない。

二人には申し訳ないが、
そのまま走り続けることに・・・。

3km地点に差し掛かった時、
妙な光景に気付く。

前方を走る集団に妙な空間が・・・。

なんと、そこには、


見覚えのある水色の物体が、
プルンプルンと小刻みにふるえていたのだ。



もう、おわかりですね。

そう、先程ロッカールームにいた、

水色パンツのおっさんだ。
















まさか、そのパンツのまま走るとは???



正気の沙汰とは思えない!!


しかも、その胸には
蛍光黄色のブラジャーを着けている。

どう見ても、異様な光景。


おっさんは人ごみに囲まれ、 
とても気持ち良さそうにさえ見えた。

露出狂としか思えない!!


意外な、マラソンの楽しみ方である。


「この一歩は小さいが、
 人類にとっては偉大な躍進だ!!」














ある意味、達観している。

燦然
(さんぜん)と光り輝く、水色パンツ


きっと、彼勝負パンツだったに違いないっ!!


続きは → 20世紀少年(後編)



≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 ダルシム・・・
   インド出身のヨガ修行僧。
   そんな、ダルシム似の友人。
   詳しくは「ストリートファイターⅡ」をご覧下さい。
※2 高校時代
・・・
   やり抜くことだけを、目標とした校訓「徹」で、
   数々の特攻野郎を排出した我が母校
   ちなみに、中日ドラゴンズの浅尾拓也は筆者と同高だ。
   詳しくは「mixi」をご覧下さい。
※3 ワールドカップ・・・

   静岡で開催される大道芸の世界大会のこと。
   決して、サッカーの話ではない。
   詳しくは「大道芸ワールドカップ」をご覧下さい。
※3 20世紀少年・・・
   浦沢直樹原作の長編サスペンス漫画。
   堤幸彦監督により、全三部作の映画化。
   ちなみに、そのロケ地の一つは筆者の地元の常滑である。
   詳しくは「20世紀少年」をご覧下さい。





(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

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