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2009年9月20日日曜日

いきなり!黄金伝説。(前編)


待ちに待ったシルバーウィーク。

この五連休、余すとこなく楽しみたい!!

そこで、余暇コーディネータの私は、
最大多数の最大幸福をトコトン追求。

そこに、痛風男が割って入る。

痛:「嫁がずっと仕事なんで、
   私めをぜひ旅のお供に・・・。」

地面に膝をつき、両の手を組み私に懇願。

私:「仕方あるまい、着いて来なさい。」

痛:「ははぁ、ありがたき幸せ。」

ということで、伝説を求め、我々は篠島に・・・。















目的はもちろん、
昨年のリベンジ、モリ突き※1である。

師崎からフェリーで約15分。

篠島とは、知多半島と渥美半島の
ほぼ真ん中に位置する面積0.92㎢の島である。

主要道路以外の道は極めて狭く、
住民の足はほとんど原付。

ノーヘル、二人乗りは当たり前無法地帯だ。

荒らくれ者の海人
(ウミンチュ)が溢れるこの島に、
モリ一つで乗り込む勇者4人。

メンバーは、
私、痛風男、金八先生、ビニール男。

俺たちの熱い夏はまだ終わっていなかった。

昨年の教訓から、事前準備はバッチリだ。

ただ一人、痛風男を除いては・・・。

この男、「モリ突きに行く」って言ってるのに、
「モリを忘れた。」と、のうのうと抜かす。

(ホントにやる気あんのか!!)

なんと、持ち物は海パンのみ。

陽気な天気とはいえ、9月の海に
海パン一つで飛び込むつもりだったらしい。

正気の沙汰とは思えない。

理由を聞くと・・・、

最近デブったため、昔買った
ウェットスーツが着られなくなったとのこと。

(かわいそうに、その気持ちはよくわかるよ。)

私は自分の(着れなくなった)ラッシュガード
痛風男にそっと差し出す。

私:「これ、良かったら、使ってくれ。」

痛:「いやぁ、かたじけない。」

爽やかな笑顔を浮かべる痛風男。

私としても、人の喜ぶ顔が見れたら幸せだ。

で、私はどうするかって???

私は分厚い脂肪があるから、大丈夫。

ってオイ!!

私の方は、金八先生からウェットスーツを
借りるからまったく問題ない。

(こっちの方が温かいからね。)

早速、海岸に車を停め、着替えはじめる。

ハイテンションな我々に
地元のおばちゃんが声をかけてきた。

お:「あんたたち、ここで漁は禁止だよ。」

まさかのダメだし!!

(やっぱり、ダメだったのね。)

うなだれる勇者4人。

上がりきったテンションは、一気にダウン。

篠島海岸に、しばし沈黙が広がった。

ーーーーーーン・・・。

このモリ突き企画の企画者、
ビニール男はこの空気を敏感に察知した。

(KYな彼には珍しく、素晴らしい配慮。)

ビ:「でも、潜ってるだけでも楽しいよ。」

もはや、そこには当初の目的はなかった。

全:「うん、確かにそうだよね。」

全員、あっさりと納得。

プラス思考過ぎる私たち。

(俺たちに過去を振り返っている暇はない!!)

着替え終わった我々は、
モリを持たずに篠島の海に入水。

ウェットスーツの私は全然余裕。

一方、隣では痛風男がギャーギャー騒いでいる。

痛:「待ってくれぇ、冷たすぎるよぉ〜。」

(自業自得である。)

昨年の美浜では、魚一匹いなかったが、
やはり篠島は良い。

(今年はシュノーケルもあるしね。)

海底に広がる夢世界

美しい魚たちが優雅に踊っている。

金八先生の言葉を借りるなら・・・、

金「竜宮城があるのかと、思った。」

(そっそれほどまででは、なかったけど・・・。)

2時間程、水中探索を楽しみ休憩に・・・。

そして、魚自慢がはじまった。

いつになく、饒舌になるビニール男、
一方、口数少ない痛風男。

痛風男は顔色が悪く、ブルブルと震えていた。

…(((( ;゚Д゚))) ガクガクブルブル

痛:「すごく寒いんだけど・・・。」

凍える痛風男を冷たい目で見る私。

(ふんっ、自業自得だね。)

そんな痛風男に優しく声をかけるのは、
やっぱり、金八先生である。

金:「大丈夫?  俺のウェット着ればいいじゃん。」

痛:「うーーーん・・・
でも、着られないと思って・・・。」

話を追求していくと、一つの事実が判明した。

痛風男はウェットスーツを着られない姿を
みんなに見られるのが、恥ずかしかったようだ。

私のラッシュガードだったら、大丈夫ってか??

畜生、バカにしやがって・・・。

それにしても、痛風男よ。

どこまでプライド高いね〜ん!!


           続きは → 「いきなり!黄金伝説。(昼飯編)


≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 モリ突き・・・
   シュノーケルなしで挑んだ初のモリ突き

   詳しくは「いきなり!黄金伝説。」を御覧ください。


(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

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