2009年9月20日日曜日
いきなり!黄金伝説。(後編)
前編をご覧になっていない方は、
前編よりお楽しみ下さい。 → いきなり!黄金伝説(前編)
昼飯を食べた我々は、準備万端。
ウェットスーツを身にまとった痛風男は
意気揚々と荒れ狂う波に向かっていく。
痛:「みんな、オレに着いて来い!!」
いつになく、気骨あふれる痛風男。
しかし、午前までとは、様相が違う篠島海岸。
水中の透明度は、明らかに低くなっている。
絶景ポイントを求め、
徐々に沖へと繰り出す我々4人。
そして、さらなる異変が我々に襲いかかる。
体がピリピリと痛いのだ。
周りを見渡すとクラゲの大群。
クラゲ、クラゲ、クラゲ・・・。
ぎゃああああーーーーーーー!!
篠島海岸に響き渡る叫び声。
痛風男は一目散に陸にあがった。
痛:「もう、海に入りたくない。」
子猫のようにおびえる痛風男。
しまいには、ウェットスーツのチャックをも、
クラゲと勘違いする始末。
(余程、怖かったに違いない。)
どうやら、彼の気骨は軟骨で出来ているようだ。
一方、クラゲをもろともせず、
タコをひたすら探すビニール男。
何度も何度も、潜水を繰り返す。
その姿は、まさに、八つ墓村※1。
そんなに頑張ってると、
クリケット※2のように、潜水病になっちゃうぞ。
格闘すること数時間。
突然、ビニール男が叫んだ。
ビ:「タコがいたぞー。早くこっちに来てくれ!!」
誇らしげな彼の手には戦利品、タコの足が一本。
残念ながら、逃げられてしまったようだ。
モリがないのが、悔やまれる。
でも、確実にタコがいることがわかった。
大きな収穫である。
気を取り直し、海に入る私たち。
ビニール男の目がキラリと光る。
ビ:「水面を舐め回すように見てみて。
黄色い目が光ったら絶対タコがいるから・・・。」
(やはり、経験者の言葉は参考になる。)
しばらくすると、何故かビニール男は
おもむろにウェットスーツを脱ぎ始めた。
ビ:「ちょっと、用を足してるから離れとって。」
痛:「わかった、わかった。」
ビ:「そっちの方、ホントにヤバいって。」
痛:「おぅ、大丈夫、大丈夫。」
ビ:「今、痛風男の顔の隣に、浮いてるから・・・。」
痛:「えっ???」
そこには、茶色の物体がプカリプカリと・・・。
ぎゃああああーーーーーーー!!
再び、篠島海岸に響き渡る叫び声。
予想外の展開。 まさかの、餌巻き。
痛風男の顔 数十㎝のところに、
あり得ない物体が・・・。
再び、一目散に陸に上がった痛風男。
その姿は、子猫と言うより子鼠だった。
(とても小さい。)
そして、なんだか妙に満足げなビニール男。
その無邪気な笑顔に、我々は恐怖すら感じた。
恐るべし!! ビニール男。
数時間後。
この餌巻きが功を奏したのか、
ビニール男は再びタコを発見。
岩場の奥に光る黄色い目。
ここで穫らぬは、男の恥。
再び、タコとの格闘を始めたビニール男。
ビ:「ここで会ったが100年目。
今度こそは、逃がすまじ!!」
気合い十分である。
格闘すること数十分。
とったどぉーーーーーーー!!
ついに、海の主の捕獲に成功。
これで、企画者の面目躍如である。
激しい格闘のおかげで、
タコの8本足は、半分の4本に・・・。
格闘の激しさは、
ビニール男の軍手にも表れていた。
ちなみに、これがビニール男の軍手(使用済み)。
軍手には赤い鮮血が・・・。
当然、ビニール男の手も血まみれだ。
タコの抵抗する力が、ものスゴかったらしい。
軍手の黄ばみは・・・・、
読者の皆様のご想像にお任せいたします。
≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 八つ墓村・・・
金田一耕助シリーズの第3作。
沼に人が逆さになっているシーンはあまりにも有名。
※2 モンブラン・クリケット・・・
漫画ワンピースのキャラクター。
ジャヤの東の海岸に住んでいる、 モンブラン・ノーランドの子孫。
ジャヤのはみ出し者。 海賊「猿山連合軍」最終園長。
ノーランドが見たという黄金都市の存在を密かに信じている。
(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。
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