「カラオケ行こっ!!」
珍しく、妻が私を誘ってきた。
私:「明日、行くからいいじゃん。」
そう、明日は金八カラオケ大会。
どうやら、そのために練習がしたいようだ。
でも、私は乗り気がしなかった。
(何故なら、面倒くさかったから。)
私は頑に拒んだのだが、
今日の妻はなんだか迫力が違う。
その勢いに押され、ついつい3時間コース。
おかげで、喉はカラッカラだ。
翌日、バッドコンディションの中、
オールドスパゲティファクトリーに着く。
いつもどおり、
時間ぴったりに到着する我が夫婦。
店中に入ると・・・、
相変わらず誰もいない。
(ホントに時間にルーズな人間の集まりだ。)
挙動不審な我々を見て、店員が声をかける。
店:「5名でご予約のビニール男様・・・?」
私:「えっ、5名ですか?」
何故か、人数が半減している。
(せっかく、練習してきたのに・・・。)
そこへ、幹事のビニール夫妻がご到着。
ビ:「痛風夫妻が仕事で遅れて、編集男が風邪で欠席。
金八嫁が産休で、金八先生が遅刻だって。」
(いやはや、幹事も大変だ。)
軽く食事を済ませ、
我々はシダックスへと向かった。
ビ:「カラオケなんて久しぶりぃ。」
妻:「確かに、そうだねぇ。」
(いやいや、あなたは違うでしょ。)
早くも始まる心理戦。
水面下では、もう熱い火花が散っている。
でも、席に着いても、
誰も曲を入れようとはしない。
互いに牽制し合うメンバー五人。
最新曲を唄おうとするも、敢えなく撃沈。
満を持して、ビニール嫁が綾香を唄う。
その美声に、一同絶句。
この後に唄うのは、さすがにつらい。
次なる出番は、私の妻。
(比較対象が悪すぎ、可哀想に・・・。チーーーン!!)
必死に盛り上げようと努力するメンバー。
(気になる練習の成果は、あまりなかったようだ。)
次第に暖まるカラオケ会場。
でも、一人だけ乗り切れていないメンバーが・・・。
金八先生である。
なんだか、様子がおかしいのだ。
選曲する曲すべて、
サビまで辿り着くことができない。
(懐かしすぎて、忘れちゃったんだね。)
そんな自分に苛立ったのか、
金八先生は、少しブルー※1入っていた。
やはり、最近の曲は難しい。
私も、Greeeenやファンモンなどは聞くが、
なかなかウマく唄えない。
どうやら、私たち世代は、RAP口調(?)が苦手なようだ。
徐々に、青春時代の慣れ親しんだ曲に
シフトしていく私たち。
やっぱり、カラオケは懐メロに限る!!
(どうやら、少し背伸びをしていたようである。)
あの頃検索しても、
なかなか出て来ない名曲たち。
せっかくなので、
ブログにアップしておくことにした。
★YELLOW YELLOW HAPPY ポケットビスケッツ
★タイミング ブラックビスケッツ
★ナンダカンダ 藤井 隆
★希望の鐘が鳴る朝に THE ALFEE
★ゆずれない願い 田村 直美(魔法騎士レイアース主題歌)
★サヨナラ GAO
★天使の休息 久松 史奈
一方、相変わらず独自路線を貫くマイペースな我が妻。
みんなの気持ちを考えず、
船泉洋三(大泉洋)作曲の大漁豊漁ぼやき船を熱唱。
カムチャツカの向こうから~♪ サケの大河が押し寄せる〜♪
ソイッ!!
(誰もこんな曲知らねぇだろうな。)
ところが、この曲が意外や意外。
結構、盛り上がる。
(YouTubeにないのが、ちょい残念。)
ビニール男や金八先生がノってきたのだ。
テンションだけで、やたらめったら盛り上がる。
私が嫌いな雰囲気だ。
ソイッ ソイッ ソイッ ソイッ・・・♪
二人に取り囲まれる私。
(誰かぁ、助けてくれーーーぃ!!)
私の目をギュッと見つめるビニール男。
その目は期待に満ち満ちている。
(どうしても、私に「ソイッ」と言わせたいようだ。)
私:「絶対、その手には乗らんぞ!!」
ソイッ ソイッ ソイッ ソイッ・・・♪
異常に盛り上がる二人。
その眼差しが眩しすぎる。
(もう、勘弁してくれぇーーーー!!)
あまりにシツコイ攻撃に、
ついに、私は覚悟を決めることにした。
あっ ソイーソイー ソイソイソイソイッ・・・♪
私はIMARUのポッキーのCMをイメージしながら、
ソファーの端から端まで、
ヒゲダンス風のステップで駆け抜けた。
なんとか、お茶をにごす※2ことに成功。
そう思ったのも束の間。
パリーーーーーーーン!!
金八先生が、お茶をオモイっきりぶちまけた。
お茶こぼす。
私の真似して移動する時に、
その手がグラスにひかかったようである。
(まったく、いい歳こいて何やってんだか・・・。)
そのグラスは見事に粉砕。
もう、グラスだか、氷だかわからない状態。
見るも無惨な姿に成り果てていた。
金八先生は、申し訳なさそうにみんなに謝った。
金:「ごめんなソイッ!!」
(舐めてんのかぁーーーーーー!!!)
我々は、シダックスを飛び出し、
一目散にビニール男邸へと向かった。
立つ鳥 跡をにごす。
続きは → 「渡辺篤史の建もの探訪」
≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 ブルー・・・昔、とある宇宙飛行士は言いました。
「地球は青かった。」と。俺もこの言葉を残したい。
お前のアゴは青かった!!
※2 お茶にごす。・・・
「今日から俺は!!」の西森博之先生のマンガ作品。
最強の不良“悪魔(デビル)まークン”が茶道部で更生する物語。
ブルー樫沢にハマること間違いなし。
(注)ISOJIN Blogは架空の物語です。過去、あるいは現在において、たまたま実在する人物、団体、出来事に類似していても、それは偶然に過ぎません。
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