私が勤めている会社にはレインメーカー※1が多い。
レインメーカーとは弁護士用語で、
スーパーセールスパーソンという意味である。
そのため、社員旅行は比較的リッチである。

今回の沖縄旅行※2を楽しみにしていたが、
心配なのは台風の状況だ。
ツアコンの仕事も楽ではない。
彼女は明るい笑顔と
身を削ったギャグで楽しませてくれた。
とても私好みの女性だった。
唯一、晴れた貴重な一日は
ウィンドサーフィンを楽しんだ。
その日以外は常に雨雲さまと行動を共にしていた。
ひめゆりの塔・おきなわワールド・琉球村・
美ら海水族館・首里城・・・
雨雲さまは私たちの到着に合わせて、
大粒の雨をぶつけてくれるのだ。
能天気(No天気)な私もさすがにへこんだ。
しかも、腹が立つのは、そのスピードである。
時速5km、人の歩行速度と同じだ。
こんな調子で沖縄旅行の行く先々で
私たちにつきまとってきた。
ちなみに、諸葛亮孔明※3は赤壁の戦いで、
嵐のような雨を降らせている。

雨の降りそうなころを見極めて、
雨乞いをしたのである。

火責めの計・連環の計という計略を絡めて、
自国に勝利をもたらしたのである。
私も単なる雨男ではなく、
結果を予測して効果を演出できる、
レインメーカーになりたい。
さて、肝心な台風は私たちが帰る日も
まだ石垣島周辺をさまよっていた。
那覇空港は暴風域圏外だったため、
無事にセントレアに到着することが出来た。
私:「無事帰ってきたよ。」
妻:「台風なんか連れてきやがって・・・。」
台風は進路を再び変更し、
本州に上陸することになったらしい。
私は台風シンラコウと仲良く帰ってきたわけだ。
私の雨男伝説、一体いつまで続くことやら・・・。
≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 レインメーカー・・・
ジョン・グリシャムの小説をマット・デイモン主演で、
フランシス・コッポラ監督が映画化。
単純な勧善懲悪モノではない作品である。
※2 沖縄旅行・・・
沖縄といえば シーサー・ちゅら海水族館・ 泡盛・
ちんすこう・ゴーヤチャンプル・海ぶどう・・・
でも、9月の沖縄旅行は避けた方が良い。
詳しくは「雨に唄えば」を御覧ください。
※3 諸葛孔明・・・
三国時代の蜀漢の政治家・軍略家・発明家。
劉備玄徳が三顧の礼により蜀の軍師に迎えられた。
亡くなってからも、敵国の軍師を走らせるほどのつわものである。
(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。
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