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2009年2月18日水曜日

はだしのゲン


ムズ ムズ ムズ ムズ・・・。

なんだか、足の指が無性に痒い。

仕事中も足の指が気になって仕方ない。

その痒みは突如として私に襲いかかったのだ。















私の体はどんな苦しみにも耐えられる。

のように強くなれ!!















しかし、痒みに対してはトコトン弱い。

仕事中はなんとか我慢したが、
その痒みは臨界点に達しようとしていた。

帰宅するや否や、靴下を脱ぎ捨てた。

開放感に包まれた私の左足。

はだし※1って素晴らしい。

私は
おもむろに中指と薬指の間を
掻きむしった。

~ん・・・快感 















私はある種の幸福感に達していた。

サルにオナニーを教えると、
一日中マスをかくという研究結果があるという。

私もサルと同類だ。

幸福感に浸っている私の右手は、
決して掻くことを止めなかった。


ポリ ポリ ポリ ポリ、 ドピュッッ。

手に妙な感触が伝わった。

それと同時に、得体のしれない汁が
堰を切って溢れ出した。

なんじゃこりゃあ。

左足の薬指の皮が見事にペロリと
はがれ落ちたのである。

皮が剥がれたその指は、あまりにも痛々しかった。

私はその状況を飲み込むことが出来ず、
ただ呆然としていた。


一体、自分の身に何が起こったのだろう。

ま まさか、水虫※2・・・。

妻は急に私との距離をとった。

妻:「ちょっと、近寄らないで・・・。」

完全にばい菌扱いである。

くやしいのぅ。
















さっきまで、仲良く会話してたはずなのに・・・。

きれい好きな私は
いつも丹念に体を洗っている。

何故、水虫になったのか、想像もつかない。

翌日、
会社に向かう道中、足に激痛が走る。

皮が一枚剥がれているため、
知覚過敏になっているようだ。

辿り着いた会社で、思いきって上司に相談。

私:「○
○さん、水虫に良く効く薬、知ってます?」

上:「俺も水虫だけと、なかなか治らないよ。」

やっぱり水虫って頑固なんだぁ。

ってオイ。

もしや、上司が
私に水虫を・・・?

いやいや、そんなことはありえない。

親切に教えてくれた上司に
疑惑の目を向ける不謹慎な私。

馬鹿話をしている間にも
水虫菌は増殖しているかもしれない。

居ても立ってもいられなくなり、
早速病院に向かった。

医師の診断結果が出る。

医:「しもやけ※3です。」

な~んだ。しもやけか。













≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 
はだしのゲン・・・
   
作者、中沢啓治の被爆体験を元にした漫画。
   図書館には必ず置いてあり、目にした人も多いはず。
   そのリアルすぎる描写は子供ながら衝撃だった。

※2 水虫・・・
   別名
、足白癬(あしはくせん)という。
   
白癬菌による感染症で、感染する場所で呼び方が異なる。
   (
例:太股の内側や陰部・・・陰金、例:頭・・・白雲)
※3 しもやけ・・・
   身体の一部が冷えることにより、
   痒くなったり熱くなるような感覚を覚える現象。

   ちなみに、ねこ娘もしもやけである。
   詳しくは「ゲゲゲの鬼太郎」をご覧ください。





(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

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