2008年6月28日土曜日
秘密結社鷹の爪
大人になると失うものがたくさんある。
去年の夏、大好きだったおじいちゃんが亡くなった。
残念ながら、死に目には会うことは出来なかった。
夜に爪を切る習慣が抜けきらなかったせいである。
おじいちゃんはとても活発な人で、
親戚が集まる時はいつも話題の中心だった。
流行に敏感でDVDなどは私よりも先に買っていた。
カメラやバイクを
「市内一、早く買った」とよく自慢していた。
決して金持ちではなかったが、
爪に火を灯して好きなものを買うことに
喜びを感じていた。
私の家電好き※1は
間違いなくおじいちゃんの血である。
とても負けん気が強くパワフルなおじいちゃんは、
定年退職した後もウォーキングは毎日欠かさなかった。
「病院など通ったことがない。」これが口癖だった。
本当におじいちゃんの
爪の垢を煎じて飲みたいくらいである。
(飲みたくても飲めないけど・・・。)
ちなみに、おじいちゃんの足の小指の爪は
重い荷物を足に落として生えてこなくなってしまっていた。
本当に、大人になると失うものがたくさんある。
そして、私の足の小指も今同じ運命をたどろうとしている。
2ケ月程前、ピンヒールを履いた女性におもいっきり
小指を踏まれるという事件が起きた。
私:「Ouch !(アウチッ!)」
電車内ではあったが私は絶叫、
完全に外国人になっていた。
綺麗な女性だったので笑って許してしまった。
でも、後から見ると小指は血まみれ、
爪は砕けてしまっていた。
だが、医者に見てもらうほど大怪我ではない。
私の爪は今まさに生と死の間をさまよっている。
がんばって生きようとしている最中だ。
それなのに・・・。
先日、靴下を履く時に
おもいっきり爪に引っ掛けてしまった。
私:「Ouch !(アウチッ!)」
またもや、絶叫。
私の前世はどうやら英語圏の人間らしい。
しゃべる時によく唾を飛ばしていたから、
ドイツ人の生まれ変わりだと信じていた。
どうやら間違いだったみたいだ。
ただ単に出っ歯なので、
おつゆが飛び出す確率が高いだけの話である。
話がそれてしまったが、
私の爪は再びクラッシュしてしまった。
私もおじいちゃんのように
爪が生えてこなくなってしまうかもしれない。
普段、気にもとめていない右足の小指の爪だが、
失うと思うと愛おしく思えてくるから不思議である。
しかし、私は転んでもただでは起きない男。
必ずやマイナスをプラスに変えてみせる!!
こうなったら「脳ある鷹の爪※2」として、
ヤフオクにでも出品してやろう。
でも、それだけじゃ売れないだろう。
特別に、私の爪の垢を煎じてパッケージにしよう!
でも、よくよく考えると、
足の爪の垢ってミクロでもオイニーが強烈。
やっぱり恥ずかしいから、やめとこっ。
○今日の教訓
「山椒は小粒でもぴりりと辛い」
→ 「鷹の爪は小粒でもぴびびと臭い」
≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 家電好き・・・
私は家電には目がない。新しい機能が大好きなのだ。
製品が持つ機能をとことんまで使い倒したいと思っている。
あなたの街の電気屋にもISOJINは出没するかも???
詳しくは「爆笑オンエアバトル」をご覧ください。
※2 鷹の爪・・・
蛙男商会がFlashで制作したアニメ。
心優しい総統率いる、間抜けな悪の秘密結社「鷹の爪団」。
世界征服を目指して様々な作戦を考えるものの、
非常識なヒーロー、デラックスファイターに倒されてしまう物語。
(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるIsojinマニアの皆様に委ねられています。
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