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2008年12月7日日曜日

ボボボーボ ボーボボ


私の鼻は少し上向きについている。

これは上昇志向の表れである。

但し、他人に簡単に
鼻の中を覗かれてしまう
という弱点がある。

おかげで、
人様から鼻毛※1の伸びを
いちいち指摘されることも多々あった。

しかも、私の鼻毛は常人より伸びが早い。

粉塵飛び散る悪環境で暮らしているからだ。

だから、鼻の中は放っておくと
あっという間にジャングルだ。


いわゆる、ボボボーボ ボーボボ※2状態だ。



ある朝、ふと鏡を眺めていると
この密林の中に
キラリと光る白い目が・・・

私は鼻の中に野獣を飼っている。

いや、そんなことはない。

鼻毛さんの中に一人だけ
私のように目立ちたがり屋さんが
潜んでいた。

そう、白髪が生えていたのだ。

ついに、この不死身の私にも老化が始まってしまった。

「白髪は鼻毛からやって来る」という噂は
本当だったみたいだ。

鼻毛というやつはとても敏感で、
肉体的な老化を正確に反映するらしい。

体の中の色素が減少したことを敏感に
察知したのである。

KY(空気読めない)な私とはエラい違いである。

の白髪の鼻毛、鼻の奥底に潜んでおり、
私のゴツい指ではどうしても捕らえることができない。

まったく、厄介な獲物である。


とっておきの飛び道具”鼻毛カッター”を
取り出したが、再びポケットにしまう。

これでは、にっくき白髪を根絶することが出来ないからだ。


鼻毛ハンターISOJINをここまで追いつめるとは・・・。

私の中で鼻毛の存在がドンドン大きくなっていく。

もう、完全にお手上げである。

こんな時、鼻毛真拳※3が使えたなら・・
・。















何も出来ない自分に苛立ちを隠せない。

居ても立ってもいられなくなり、
ピンセットタイプの毛抜きを買いに繰り出す。

完全に鼻毛に翻弄されている私。

元来、買い物は嫌いではないのだが、
なんだか負けた気がする。

余計なことを考えずに
ドラッグストアでひたすら毛抜きを物色。

そして、私は一目散にトイレに駆け込んだ。

周囲の客の目を気にしながら、
おもむろに白い鼻毛を引っこ抜く。

見事に獲物をしとめることに成功した。

これで、鼻毛ハンターの面目躍如だ。

苦労しただけあって感動もひとしお。

手に取った鼻毛はダイヤモンドのように
キラリと光り輝いて見えた。

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 鼻毛・・・
   医学的には「びもう」と言う。
   探究心旺盛なISOJINは鼻の中をよく探検する。
   詳しくは「」はをご覧ください。
※2 ボボボーボ ボーボボ・・・
   ジャンプ連載の不条理ギャグバトル漫画。
   パロディの部分も多いため、過去のジャンプ作品を
   読んでから見ることをおススメする。
   (例:北斗の拳、キン肉マン、ドラゴンボール等)
※3 鼻毛真拳・・・
   
ボーボボたち、毛の兄弟が使う五大毛真拳の一つ
   鼻毛を自由自在に伸ばし、相手にぶつけて
   ダメージを与える拳法のこと




(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

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