2010年4月18日日曜日
失敗しない家選び(交渉編)
意を決して挑んだ交渉の舞台。
いよいよ、マンション獲得への第一歩。
気を抜くわけにはいかない。
舐められたら、おしまいである。
応対してくれたのは、笑顔がまぶしい
30歳くらいの長身の男性。
端正なマスクのイケメンボーイだ。
一方、私の方はと言うと、
ずんぐりむっくりな中年メガネ男子。
外見では、完璧に負けている・・・。
くっそーーー!! ヽ(`⌒´)ノ,
(イケメンだけには、負けたくない!!)
完全に、顔面コンプレックス※1だ。
私の闘争本能に火がついた。(メラメラ)
このまま、舐められてたまるかい!!
別に舐められてはいないが、
被害妄想で相手に八つ当たりをしてしまう。
イケメン営業マンをギロリと睨みつけ、
声を大にして威嚇する。
私:「トイレ貸してくれやっ!!」
営:「あぁ、はい・・・。」
開口一番、トイレの拝借。
実は、さっきから我慢していたのだ。
(やっぱり、出すべきものは、出しとかないと・・・。)
なんせ、お腹の緩さ※2は天下一品。
マンション購入の途中で、
力み過ぎて脱糞でもした日には一大事。
一生もんの恥である。
戦いの前に全てを出し切り、
スッキリした私。
もう、怖いものなど何もない。
肛門括約筋も引き締まり、
ピリピリモードが広がる(?)マンションギャラリー。
まずは、モデルルームを見て回る。
マンションなので、絢爛豪華な内装設備。
もちろん、立地条件も申し分なし。
今まで、約10年をかけて、
100件以上の物件を見てきた私が断言する。
この物件は買いである!!
いよいよ、交渉のスタートだ。
営:「場所は、ここら辺でお探しでしょうか?」
私:「えぇ、先ほども隣のギャラリーを見てきました。」
まずは、ライバル会社の存在を
さりげなくちらつかせる。
値引交渉を有利にすすめるためには、
ライバルの存在を意識させるのが一番だ。
私:「マンションって、結構値引があるんですね。」
営:「そうですね。」
ハッタリで、値引の話を切り出してみる。
(ホントは、いくら値引いてくれるか知らんけど・・・。)
ここでミソとなるのは、
具体的な金額を言わないことである。
(まぁ、知らないから、言えないんだけどね。)
営業マン自ら、言わせるように仕向ける。
重要なことは、その言質をとることだ。
もちろん、値引の話を切り出すのは、
暗に購入する意思があることを
アピールする意味もある。
全て計算した上での発言。
すると、営業マンから
思ってもいない言葉が発せられた。
営:「隣はうん百万円の値引していると
聞いております。」
(ウソっ、マジで???)
私:「えぇ、私もそう聞いております。」
初耳だけど、一応話を合わせておいた。
でも、動揺は隠しきれない。
うん百万円っ??
大金である。
私は動揺を悟られないよう、
冷静に会話を続けた。
私:「じゃあ、御社もそれくらいは・・・。」
営:「申し訳ないですが、
うちは値引は○万円がやっとなんですよ。」
(じゃあ、なんで言った?)
私:「えっ、そうなんですか?
うん百万円引かれたらすぐに買うんですけどね。」
営:「・・・・。」
私:「取り敢えず、来週また来ますんで、
それまでに考えておいて下さい。」
私は営業マンにそう言い放ち、
マンションギャラリーを後にした。
精一杯の虚勢だった。
実は私、かなり追いつめられていたのだ。
値引がなくても、買ってしまいしそうな勢い。
あと一分、帰るのが遅ければ、
ご購入となっていたに違いない。
もう、溢れんばかりの即買いの衝動。
完全に、欲しい欲しい病になっていた。
あれも欲しい♪ これも欲しい♪
もっと欲しい♪ もっともっと欲しい♪
私には、頭を少し冷やす時間が必要だったのだ。
カモネギ状態。
営業マンにそう思われていると思うのが、
何よりも恥ずかしかった。
水面下で繰り広げられた熱い戦い。
う○ことともに、
出せるもの全てを出し切ってきたISOJIN。
果てさて、
来週、どんな金額がご提示されるか楽しみだ。
≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 顔面コンプレックス・・・
極度のコンプレックスから他人を攻撃してしまう。
そんな気持ちはわからないでもない。
詳しくは「ゴリラーマン」をご覧下さい。
※2 お腹の緩さ・・・
ISOJINがお腹が弱いのは、有名な話である。
詳しくは「浦安鉄筋家族」をご覧下さい。
(注)ISOJIN Blogは架空の物語です。過去、あるいは現在において、たまたま実在する人物、団体、出来事に類似していても、それは偶然に過ぎません。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿