2011年1月23日日曜日
第35回常滑市民マラソン
オレは認めないっ!!
何度も何度も私に挑戦状を叩き付ける
負けず嫌いの痛風男。
もう、往生際が悪いったら、ありゃしない。
私にマラソンで勝てないことが、
どうしても受け入れられないようである。
そう、彼は根っからのスポーツマン。
小学校の頃からスポーツ万能で、
バスケの世界においては地元では有名人。
実業団でも活躍していた程の男である。
が、
ことマラソンに関しては、ヘナチョコもいいとこ。
半田市民マラソンに、大井川マラソン、
名古屋シティマラソン・・・。
私ごときに、敗れる始末。
負けた後、決まって始まるのが言い訳だ。
やれ、スパッツがなかったからだの、
ウォークマンがあればだの・・・。
ことごとく、モノに責任転嫁をする。
小っさっ!!
私に負けることを、恥と考えている痛風男。
そのせいか、執拗に挑戦を繰り返す。
もう、呆れてモノも言えない。
(ホント、失礼しちゃうわ。ヾ(○`з´)ノプンプン!!!)
こんな幼なじみを持った自分が情けないが、
まぁ、そうは言っても幼なじみ。
度量の大きい私は、
いつも、そのワガママに付き合ってあげている。
それにしても、痛風男がウォークマンを買って、
意気揚々と参加した名古屋シティマラソンは痛快だった。
彼の抱いていた微かな希望を、
完膚なきまでに叩きのめしてやった私。
d(* ̄∇ ̄)=====bイエーイ.
もう、これほど楽しいことはない。
至福の時とは、このことである。
今回もそんな痛風男のワガママに付き合い、
地元のマラソン大会に出場した。
参加したのは、常滑市民マラソン。
参加費は僅か100円という、リーゾナブルな大会。
昨年、痛風男が70歳過ぎのおじいちゃんと
デッドヒートを繰り広げた伝説の大会※1だ。
私たち二人の生まれ故郷とあって、
テンションも自然とアップする。
コースは、小脇公園からほど近い、
JAアグリスの周辺を4周するといったもの。
距離は8kmと短いが、
高低差が激しいコースは心臓破りとも揶揄されている。
巷では、東洋大学の柏原竜二選手でも、
「弱音を吐くのでは?」と言われる程だ。
この時期の大会で、
気を付けたいのは防寒対策。
寒さで耳がもげるのだけは、
避けたいものだ。
元日マラソンでの教訓を活かした私は、
帽子にマフラー、軍手にスパッツ。
完璧装備で、本大会に望む。
一方、ものスゴく薄着の痛風男。
(ププッ、勝負あったな。( ̄ー ̄)v ニヤリッ)
勝負は準備で決まるものである。
会場で受付をしていると・・・、
後ろから女性に声をかけられた。
女:「あれっ、ISOJIN君じゃない?」
私:「おっ、おぅ、お久しぶり!!」
高校の同級生との久々の再開。
話を聞くと、旦那様が本大会に参加するとのこと。
なんと、旦那様は私たちのクラスメイト。
(´゚Д゚`)ンマッ!!
その出で立ちは、まさにマラソンマン、
カッコ良かったあの時の面影のままである。
一方、ダイエットに成功したとは言え、
当時から10kgは増量している私。
(もう、恥ずかしいったらありゃしない。)
そんなこんなで、
スタートした常滑市民マラソン。
序盤は、いつもどおり
私が飛び出すというレース展開。
先行逃げ切り型の私は、
前半でどれだけとばすかが鍵となる。
帽子やマフラーのおかげで、
厳しい寒さもチャラ、へっちゃら。
余裕のよっちゃんで、まずは一周。
同級生の女の子の視線も気になるところだ。
女:「ISOJIN君、意外と早ーーい♥」
私:「・・・。」
どやっ!!
心の中のドヤ顔をクールな笑顔でひた隠し、
観客席(?)を通り過ぎる。
異変を感じたのが、この頃からだ。
二周目の心臓破りの坂を上る途中、
心臓に妙な動悸を感じる。
あれっ、おかしい。
心拍数が異常に早いのだ。
もしかして、これがトキメキか?
まさか、そんなハズはない。
でも、体にほとばしるこの発汗は・・・。
今まで感じたことのない、
不安に襲われる。
体の芯がとても熱いのだ。
それでも、なんとかふんばる健気な私。
が、
痛風男に抜かれた時点でノックアウト。
心がポキリと折れてしまった。
|li_| ̄|○il|li
ついに、走ることを断念した。
おそらく、原因は・・・、
防寒対策のしすぎによる体温の上昇。
どうやら、体がビックリしてしまったようだ。
一応、ゴールまでは辿り着いたものの、
屈辱のゴールと相成った。
┐('~`;)┌ヤレヤレ
この日、初めてマラソンで
痛風男に敗北をきしてしまった私。
あぁ、防寒対策さえしなければ・・・。
必死で言い訳を考える私が、そこにはいた。
≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 伝説の大会・・・
残念ながら、筆者は不参加だったが、
大会史上稀に見るデッドヒートを繰り広げた大会。
詳しくは「第34回常滑市民マラソン」をご覧下さい。
(注)ISOJIN Blogは架空の物語です。過去、あるいは現在において、たまたま実在する人物、団体、出来事に類似していても、それは偶然に過ぎません。
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