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2009年8月6日木曜日

富士山(教訓編)


富士登山※1でわかったことが二つある。

1)富士登山はあまり喉が渇かない。
  持って行った2ℓのポカリはほとんど手つかず、
  結局、
2kg荷物が増えただけだった。
  (寒くて、とても飲めません。)


2)Peak A Peakのカッパが大流行。
  私と同じカッパ(オレンジ)を来ていた人が多かった。
  (スポーツデポで安売りしてたからかな?)





















体験しないと、わからないこともあるもんだ。

昇りは7時間半、下りは4時間、
合わせて、約11時間。

過酷だった富士登山も終わって
みると、
なかなかさみしいものだ。

念願の富士山で、記念撮影。




















雨が降っていて、風景も写っていないが、
とても貴重な写真である。

なんてったって、唯一の富士登山写真

途中で、携帯の電源がなくなったのは想定外
だった。

(う~ん、残念。)

しかも、二人ともよそ見をしている。

(ちっ、通りすがりの女め!!)

今さらながら、
デジカメを忘れたことが悔やまれる。

(デジカメの充電はバッチリしてたのに・・・。)

結局、手元にある写真はこれ
一枚。

皆さんに過酷な登山風景を
お伝えることが出来なくて残念だ。

(でも、一番悲しいのはオレなんだよ。)

下界に着いた私たちは、
富嶽温泉「花の湯」に行き、疲れを癒す。

疲れを癒して、ふと気付く。

あっ、妻に電話をしていない。

電源がなくなったため、
痛風男に携帯電話を借り、電話する。


妻:「あぁ、ISOJIN?心配したよ。
   電話つながらなかったから・・・。」


私:「ごめんちゃい

一部では、遭難の噂もあったらしく、
かなり心配していたようだ。

捜索願でも出されて日にゃあ、一大事。

(ちなみに、ヤクはやってないよ。)


でも、妻も
案外かわいいところがある。

(マンモス うれピー!!)














道中、サービスエリアでお土産を買う。

ケチな私のポリシーに反するが、
それもまた良し!!

(妻が喜ぶ顔が見れたら、安いもんである。)

11時30分、ISOJIN邸到着。

(痛風男よ、運転お疲れ サマンサ ターーバサ。)

私は帰るや否や、妻に富士登頂の話を捲し立てた。

・富士登山駅伝が中止になった事。
・暴風暴雨の中で山頂に登った事。
・空気が薄くてすぐに疲れて大変だった事。
・山頂は寒くて、凍え死にそうだった事。
・コーンも入ってないコーンスープがおいしく感じた事。


私が体験したこと、感じたことを、
妻に事細かに聞かせてあげた。

妻:「スゴいじゃん。で、写真ある?」

私:「残念ながら、これしかない
んだよね。」

私はそっと、写メを差し出す。




















妻:「これじゃ、どこかわかんないじゃん。」

私:「雨降ってたからな。」

妻:「ところで、本当に富士山登ったの?」

キラキラしていた妻の目は次第に曇り始めた。

妻:「富士山頂から手紙出してくれた?」

私:「凍え死にそうで、それどころじゃなかったよ。」

妻:「じゃあ、杖は? 杖に焼印は?」

私:「・・・」

悪いことをしたわけでもないのに、
何故か詰め寄られる私。

その時、私は何一つ証拠を
残していない自分に気付いた。

疑惑の眼差し、完全なる容疑者扱い※2

被告席で訴える言葉がむなしくこだまする。

今や、この感動を伝える手段は言葉のみ。

でも、日頃の行いが悪いのか、
この手段ではとても真実とは信じてもらえない。

全くなす術がない。

うぅ、えん罪※3だーーーー!!

いくら、叫んでもその声は妻には届かない。

(オレは本当にやったんだ。やりきったんだぁ。)

出来ることなら、
私の脳みそをかっぽじって見せてあげたい。

(あんなに大変だったのに・・・。)

裁判員制度※4がスタートしたが、
被告席に立つ容疑者に気持ちがよくわかる。

追いつめられるISOJIN。

時刻は深夜1時。

私:「明日は仕事だ。とりあえず、寝よう!!」

文字どおり、泣き寝入りだった。

(くっ くやしすぎる・・・。)

最後に、富士登山の教訓を二つ。

一つ、携帯はバッチリ充電しておくこと。
一つ、何でも良いから証拠を残しておくこと。

                    − 以上 −

≪イソジンのよく解る用語解説≫
※1 富士登山・・・
   念願の富士山登頂。
   つらく厳しかったあの日が懐かしい。
   詳しくは「富士山(後編)」をご覧下さい。
※2 容疑者扱い・・・
   プレゼンを行う時、被告人になったと思うのは
   私だけだろうか・・・。
   詳しくは「逆転裁判」をご覧下さい。
※3 えん罪・・・
   電車に乗る時は細心の注意が必要だ。
   詳しくは「それでもボクはやってない」をご覧下さい。
※4 裁判員制度・・・
   2009年8月5日、初の裁判員裁判が実行された。
   裁判所に新しい風が吹いた瞬間だ。
   詳しくは「12人の優しい日本人」をご覧下さい。

(注)ISOJIN Blogはフィクションです。実在する人物、団体、事件には関係ありません。全ての判断は読者であるISOJINマニアの皆様に委ねられています。

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