2010年7月18日日曜日
ちょっと、待ってつかぁんさい!!【御在所登山】
年に一度は山に登る。
これ、山んちゅの宿命(さだめ)。
我がなすことは、我のみぞ知る。
昨年、富士山※1を制した私には、
もう怖いものなど何もない。
今年も、毎年恒例となっている
御在所※2に登ることに・・・。
メンバーは、痛風男とビニール男。
待ち合わせ場所について、ギョッとする。
なんと、痛風男が別人に・・・。
体は二回り程小さくなり、
服のセンスも格段に良くなっていたのだ。
私:「どうしたの?」
痛:「10kg体重絞って、今は71kgだよ」
なんですと?? (´゚Д゚`)ンマッ!!
誇らしげにその細いボディを見せつけてくる。
が、その爽やかな笑顔が鼻につく。
くっそぉーーーー!!
(仲間だって思っていたのに・・・。)
友人のサクセスを素直に喜べない。
何故なら、私の体重は現在86.6kg。
学生時代から比べると、約15kg増量している。
現在、私だけが、デブに分類される位置にいる。
いわゆる、単独首位ってヤツだ。
取り残された感、たっぷり。
(これで、どすこい同好会もオレだけか・・・。)
山を登るときも、
その体重差はもろに出ていた。
身軽なビニール男は、
サルのように先頭を駆け上る。
ビ:「もうすぐ、日本の夜明けぜよ。」
龍馬伝に影響され、
龍馬語録を連発するビニール男。
私と痛風男は、あまりのしつこさに、
戸惑いを隠しきれない。
10kg減量した痛風男は、
涼しい顔して、後方から憎まれ口を叩く。
痛:「転がってこないでよ。支えきれないから・・・。」
(ちくしょう、バカにしやがって・・・。)
一方、私はというと、
5分登っただけで、滝のように流れる汗。
そんでもって、息が切れること切れること。
動悸、目眩、吐気に頭痛。
あらゆる負の症状が私を襲う。
ただ、昨年程のことではない。
昨年は開始早々、
10分でダウンするという失態を晒した私。
途中リタイア。
それだけは、避けておきたいところだ。
ただ、体力も落ちているので、
出来れば、帰りはロープウェイで降りてきたい。
そのためには、
17時までに山頂に辿り着く必要がある。
時間はもうギリギリ。
もたついている時間はない。
噴き出す汗を懸命に拭き取り、
山頂を目指す。
開始5分、既に、タオルはグッチョリだ。
大量に流れる汗が視界を遮る。
流れるというよりも、
噴射しているという表現が正しいだろう。
(発汗作用、良すぎでしょ!!)
しこたま噴き出す大量の汗。
新陳代謝は良い方だ。
でも、Tシャツが体に張り付き、動きづらい。
そんな私に、ビニール男が声をかける。
ビ:「あれっ、ISOJINそんなに腹出てたっけ?」
ヤバいっ!!
完全に乳首は透け、
ボディラインが鮮明になっている。
私がひた隠しにしていた真実が明るみに・・・。
最近、妻からも指摘され、
気にしていた下っ腹。
豚をも魅了する、魅惑のボディライン。
(ほっとけっ!!)
私の知られたくない恥部が、
ついに、白日の下に晒されることに・・・。
(あぁ、恥ずかちぃ〜っ!!)
ビールも飲まないのにビールっ腹、
と罵られるISOJIN中年33歳。
(この屈辱感たるや・・・。)
スリムな二人に囲まれると、
完全に引き立て役。
(コンパ要員には、もってこいだな。)
そんなことを考え、一人落ち込む。
くっそぉぉーー!!
今は、この現実を素直に受け入れよう!!
ただ、このままじゃ終わらんぜよ。
大量の休憩を挟みながらの、
御在所登山。
(昔は走って登ってたのにな・・・。)
体力の衰えを痛感。
「ちょっと、待ってつかぁんさい!!」
登山中、私は何度この言葉を使ったことだろう。
ビニール男の龍馬語録が、
私にまでうつってしまったようだ。
困難を乗り越え、
無事、私たちは御在所岳を制覇。
午後17時23分、御在所岳登頂。
残念ながら、休憩を多く取り過ぎたせいで、
ロープウェイの時間には間に合わなかった。
ということは、
帰りは、自力で下山??
ちょっと、待ってつかぁんさい!!
私の心の叫びが、御在所岳にこだました。
≪イソジンのよく解る 用語解説≫
※1 富士山・・・
言わずと知れた日本一の山。
そこには、危険がたくさん待っている
詳しくは「富士山」をご覧下さい。
※2 御在所・・・
鈴鹿山脈の主峰をなす山で、標高は1,212m。
急角度な登山道は、ロッククライマーに愛されている。
詳しくは「もののけ姫」 をご覧下さい。
(注)ISOJIN Blogは架空の物語です。過去、あるいは現在において、たまたま実在する人物、団体、出来事に類似していても、それは偶然に過ぎません。
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