名古屋みなと祭の日。
私は重大な決断を強いられていた。
痛風男が、無駄に痩せたせいである。
金八メンバーの話題の中心は、
もっぱら痛風男の激痩せダイエット話。
みんなが興味津々。
そのダイエット方法※1は、すこぶる簡単。
昼飯は普通に食べて、夜飯は食べない、
もしくはサラダのみといったもの。
あとは、ジムに行ったり、
打ちっぱなしをしたり適度に体を動かす。
結果、3ヶ月で10kgの減。
そんな話を目の前でされた日には、
たまったものじゃない。
(おデブなオイラにゃあ、肩身が狭い。)
だんだんと、息苦しくなってくる。
((( ̄へ ̄井) フンッ
そして、思ったとおり私に矛先が向けられた。
痛:「ISOJINのお腹の肉はヒドいよぉ。」
(うるさいよっ!!オレがなんか迷惑かけたかっ!!)
私:「でもね、オレを食べたら、絶対うまいって。 
   宮崎県産スーパー種牛ですから・・・。」
話をはぐらかしながら、精一杯の虚勢を張る。
こうでもしなきゃ、やってられない。
少しでも、話を本題から外すよう画策。
私:「オレの肉はきっと霜降りだから、
   口の中でとろけるウマさだよ。」
妻:「いやいや、ラードでしょ。」
ヒドい言われ用である。
痛:「でも、このままだと、マジ死んじゃうよ。」
私:「殺処分かいっ!!」
みんなが心配してくれるのは有り難い。
でも、矢継ぎ早に浴びせられる暴言に、
苛立ちを隠しきれない。
嫁:「このままいくと、マツコ デラックスだね。」
ビ:「イソコ デラックス(笑)。」
くっそぉーーーー!!
バカにしやがってっ!! 
ゴルァァァァァ━━━(# ゚Д゚)━━━ァァァア!!
私:「痩せが、そんなにエラいんかいっ!!
   あぁ、わかった。わかりましたよ。
   痩せれば、いいんでしょ。痩せれば・・・。
   R35じゃないけど、
   スリムになってもう一度妻に告白してやりますよぉ。」
痛風男は、すかさず畳み掛ける。
痛:「じゃあ、いつまでに?」
相変わらず、嫌なところをついてくる。
でも、目標に期限を定め、
逆算して考えることは重要だ。
私:「痛風男が3ヶ月で10kg痩せたのなら、
   オレも、3ヶ月で10kg痩せてやる。」
痛:「ちなみに、今何kg?」
私:「この間の健康診断だと86.6kgだったから、 
  76.6kgにしてやるよっ!!」
皆:「そりゃ、楽しみ楽しみ。」
私:「3ヶ月後のオレの誕生日、10月25日までに76.6kg、
   楽しみに待っとけや!!」
痛:「出来なかったら、どうする?」
またまた、嫌なことを言う痛風男。
そんな暴言に踊らされ、
ついつい、無茶な公約を結ばされるハメに・・・。
私:「近くのスーパーの周りを 
  海パン一丁で一周してやるよ。」
ついに、大見得をきってしまった私。
もう、後戻りは出来ない!! 
ちなみに、近くのスーパーは、
名古屋じゃあ有数のお出掛けスポット。 
昼夜を問わず大渋滞。
そんなとこで、海パン一丁で走ったら、
即、公然猥褻罪※2で逮捕である。
近隣住民に私の肉体を晒すのだけは、
何としても避けたいっ!!
目撃されたら、露出狂扱いは免れない。
そう、あの水色パンツ※3のおっさんのように・・・。
妻:「出来れば、やめて頂きたいんですけど・・・。」
心配のあまり、必死で皆を制止する妻。
その姿を見て、さすがの私も一瞬ひるむ。
私:「仮に、走ることになったとしても、
   ちゃんと、ビデオ撮影しといてくれよ。」
笑って頂いて、ナンボである。
記録に残すことは、重要だ。 
一人で海パンじゃあ、単なる変態。
オレの生き様、しかと見届けよっ!!
でも、痩せれば、そんな心配をすることもない。
私:「じゃあ、逆に痩せたらどうしてくれる?」
私にだって、それくらいのことを言う権利はある。
私:「オレが痩せたら、痛風男とビニール男が、
   海パン一丁で走るということで・・・。」
痛ビ:「おう、いいよ。」
あっけなく、快諾。
その余裕の笑顔が腹立たしい。
今、ISOJINの人生をかけた孤独な戦いが
切って落とされた。
3ヶ月後、
二人の鼻っ柱を
へし折ってやるのが楽しみだっ!!
≪イソジンのよく解る 用語解説≫ 
※1 ダイエット方法・・・
   人それぞれ、独自のダイエット法がある。
   ちなみに、筆者のダイエット法は非レコーディングダイエットである。
    詳しくは「日産リバイバルプラン」をご覧下さい。
※2 公然猥褻罪・・・
   刑法第174条:公然と猥褻な行為をした者は、
   6月以下の懲役若しくは30万円以下の罰金
   又は拘留若しくは科料に処する。
   詳しくは「それでもボクはやってない」をご覧下さい。 
※3 水色パンツのおっさん・・・
   半田市民マラソンに出没した露出狂。
   詳しくは「20世紀少年」をご覧下さい。 
(注)ISOJIN Blogは架空の物語です。過去、あるいは現在において、たまたま実在する人物、団体、出来事に類似していても、それは偶然に過ぎません。  
  
 


 
 








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